フレキシブル│マグネット『2way はんだ作業台』開封│レビュー
ステイホームでできるコトを探りつつ始めた DIY趣味工作室。
興味の趣くままに揃えた道具や工具などを紹介。
第二十九回は、はんだ付け作業台『Flexible Arm Soldering Work Station』。
前々回は“わに口クリップ”の従来型はんだ付け作業台を紹介 ➡ こちら。
前回は”ばねクランプ式”のgoot/ST-85を紹介 ➡ こちら。
上記2種とは別タイプ、フレキシブルアーム&磁石クランプの作業台である。

BUNNIESTU Magnetic Soldering Tool
1 開封
外箱の大きさは、(約)幅155×縦150×厚50mm。

一番底にベースプレート(黄)、その上にフレキシブルアーム(黒)など。

わに口クリップ、マグネットサポート(青)など、パーツ毎に小袋分けされている。

説明書は簡素な1枚の紙。
中国語のみであるが、組み立ては図解入りなので問題はなし。

2 サイズ
1.作業台
作業台(ベースプレート)は合金属製。
黒い金属板の類似製品が多い中、黄色いプレートは良く目立つ。
大きさは横145mm×135mm(約)。

厚みは約3.3mm。

重さは425g。

プレート四辺のスライド溝は約4.4mm。


四隅にあるゴム足用の固定穴は約4.3mm。

2.フレキシブルアーム
ワニ口クリップを支えるフレキシブル・アームは4本付属している。
長いモノ(約300mm)が2本、短いモノ(約190mm)が2本。

アームの径は約6mm。

先端は太い方と細い方がある。
太い根元側は約10mm。

細い先端方は約8mm。

3 組み立て
1)ゴム足
ゴム足まわりのビス&ナットは1袋にまとまっている。

M4のビスとM4の袋ナットが4組。

ゴム足のサイズは直径約18mm、

高さは約15mm。

ゴム足の裏からビスを入れる。

ベースプレートの裏面から差し込んで、

表面は袋ナットで締める。

4ヵ所の取り付け完了。

2)フレキシブルアーム
フレキシブル・アームの先端には太い方と細い方がある。
ベースプレートに取り付けるのは太い方側。

固定にはM4ローレットの“つまみボルト”を使う。
ボルト側からスプリングワッシャ、平ワッシャ、プラスチックワッシャの順。

ベースプレートの裏側にスプリングワッシャと平ワッシャ。

ベースプレートの表側にプラスチックワッシャとフレキシブルアーム基部。

可動&固定できる仕組みなので手締めでOK。

まず短いアームを2本取り付けてみた。

アーム基部の様子。

長い方のアーム2本も取り付け。

どの位置に配置してもOK。自由度がある。

3)わに口クリップ
ねじ込み式の“わに口クリップ”が4組付属している。

傷防止のビニルキャップが付属している。
このキャップをはめる作業、ギザギザ歯でキャップが裂けそうで少々苦労した。

アームの先端でクリップ角度を変えられるよう、ローレットナットがついている。

平ワッシャとスプリングワッシャをはさんで、フレキシブルアームにねじ込む。

わに口クリップを4個とも取り付けた様子。

4)マグネットサポート
磁力式サポート支柱は組み合わせ状態で同封されている。

ドーナツ状の”ネオジム磁石”を一番下にして、長ビス、ローレットナット、ワッシャ類で構成されている。
パーツを保持する青いホルダー(ロングナット)はアルミ製。

青いホルダーの向きやローレットナットの位置は自由に組み換えられる。

4 外観
全てのパーツを装着した外観。


総重量は747g。

5 機能
この作業台の特徴の1つがフレキシブル・アームを備えていること。
自由に曲がり作業台(ベースプレート)の端から端までカバーできる。

写真⇩ フレキシブル・アームの柔軟性はこのくらい。

そして特徴の2つめが、これらフレキシブル・アームの位置を移動できること。

ベースプレートの外周溝という制限はあるが、移動できるのは使い勝手が良い。

この製品は、フレキシブル・アームを裏からボルト固定しているが、他社にはアーム基部も“マグネット式”になっている製品もある。

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自分は『黄色いベースプレート』と『青いホルダー』の色あいが気に入って、BUNNIESTUの方にした。
ブルー×イエローのHAKKOカラーなのも理由の1つ。
6 使用例
スイッチとリード線のはんだ付け。
わに口クリップの開口度は9mmほどだが、小パーツなら十分に保持できる。

マグネットホルダーを使って小基板や治具なども固定できる。
ただ、自由に配置できるので便利そうなのだが・・・
それほど強力な磁石ではない。
なので姿勢によっては横からの力で動いてしまうのが弱点か。
本製品にはこのマグネットホルダーは4本付属している。
これを6本~8本に体勢に増やすか、もっと磁力の強いマグネットにしてくれたら弱点も無くなり使いやすいかも知れない。

7 改良
気になった2点を改良。
1つめ。
マグネット式のホルダー4本では対象物が動く場面があるので、さらに4本追加。
4個より8個のほうがいろいろ応用が利く。

2つめ。
アームを固定するM4ローレットボルト。
ギザギザつまみ部分の直径が12mmで小さくまた薄平たいので締めにくい。
(指が痛くなる)

そこで指の力がかけやすいツマミボルト(別称キャンディノブボルト)に交換した。
ついでに、平ワッシャとスプリングワッシャを見た目的に黒に統一。

これで「緩めて移動して締め直す」繰り返し作業がやりやすくなった。
まとめ
はんだ付け作業をサポートする器具や治具はいろいろなタイプがある。
どのタイプが一番優れているか、ということは決め難くい。
何故なら作業内容によって向き不向きがあるため。
使用感
良いところ
前回の goot ST-85は1アクションで対象物をはさめる点が良かった。
ただ複数の物を同時に保持することは不得意。
その点、BUNNIESTUの様なフレキシブルアームは、複数ある小物を3次元的に保持するのには便利。
わに口クリップも4個あるので、その数だけパーツを保持できる。
良くないところ
しかしやはり欠点もある。
①わに口クリップの握力が弱いく作業中に部品がズレ動くことがある。
②蛇腹アームが柔らかいのでクリップに荷重がかかるとアームごと動いてしまう。
まとめ感想
BUNNIESTUは昨今流行りのマグネット式で目を引くデザイン。
しかし使い勝手は(個人的には)微妙で、おまけにその価格の高さも問題。
なんだかんだいっても従来からある”わに口クリップタイプ”が一番、
というのが結論になるかも知れない。
大きく形を変えずロングセラーなのにも理由があると思う。
写真⇩ その代表格とも言える gootのST-93。

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ST-93の過去記事は ➡ こちら。







