模型飛行機│中華製『ソーラーパワー エアロプレーン』組み立て│レビュー
太陽光発電でプロペラが回る模型ソーラープレーン。
置いとくだけじゃ勿体ない。
吊下げてゆらゆら動くモビールみたいにゆ~っくり飛ばせる方法はないかな?と思って製造メーカーの INPRO SOLAR社(ドイツ)サイトを眺めていたら “ソーラーフライヤー” という動くタイプがあることを知った。
太陽光でプロペラ回してグールグル~
今回は、飛行するECOインテリア『ソーラーパワーフライヤー』。
ソーラープレーン飛行計画
なんだちゃんとこういう製品もあるじゃん!
てことで早速 INPRO SOLAR社へ注文・・・と思ったがドイツ語。
EUは発送圏内のようだがJapanは未対応の感じ。
なんとか翻訳に挑戦してコンタクトを試みたが断られた😢
仕方がないので直販からの購入はあきらめ、扱っているお店がないか探した。
“2機がぐるぐる回るタイプ”は見つからなかったが、“1機だけ回わるタイプ”もあることも判明 。
これでいいかと妥協してさっそくAmazonへ。
そして見つけた商品写真がこちら。

Solar-Flieger ©INPRO SOLAR
しかしこれ日本のAmazonでは販売されておらず、ネットを彷徨うこと数日、やっと海外Amazonで注文することができたのだった。
実物と商品写真
そして数日後。
航空便でやってきたのでわくわくしながら箱を空けた。
・・・・・?
1 外観
1.届いたモノ

「なんかちがう」感が漂っている。
あれ?ソーラーパワーフライヤー・・・という文字が見当たらない。
CHANCS MOTOR? え、なに?
箱をよく見てみるとGermanyじゃなく“made in China” の文字があるではないか。

2.商品写真

⇦ この商品写真でクリックしてしまった。
同じにしか見えない。
でもINPRO SOLARじゃない。
怪しい。これは怪しすぎる 。
やってしまった感が半端ない。
2 開封
半泣きしながらも、とりあえず開封してみる。
1.パッケージ

パーツは発砲スチロール箱に収められ、ビニル包装されている。
そのビニルをぺりぺりはがすと、台座に刻印された文字が目に突き刺さる。

2.パーツ
説明書は英語。

主翼にはソーラーパネル。
FRP樹脂のようだけど、薄黄色っぽくてかなり安っぽい見栄え。

主翼裏側にはコネクタがある。
ここに端子があるのは Inpro社とは違う仕様。

アルミ製の台座の裏側。
このあたりの加工は普通。

アルミ製の胴体。
あちこちに傷がある。
(傷もんを送ってくるな)

胴体の機尾。
尾翼の差し込み溝がある。
(溝の仕上げが雑すぎ)

脚2本と固定ネジなどの小物パーツ。

アルミ製の水平&垂直尾翼。
カットの粗さは 期待通りの中華クオリティ。

L字型に曲げ加工された、吊り下げ用のステンレス棒と支柱。

ピヴォット支点のベアリングカップとボール。
この球は真鍮製らしく既に錆び錆び。
(汚れもん送ってくるな)

チャイナ vs ドイツ
1 INPRO-SOLAR と CHANCS-MOTOR 比較
1.パッケージの比較
比較するために本家 INPRO SOLAR のキット内容を再確認。
こちら航空灯LED付きで金属製の鍔さだが仕上がりがキレイである。

パーツを比較してみる。
上の箱が CHANCS MOTOR 下の箱が INPRO SOLAR

2.パーツの比較
まずは主翼と胴体の比較。
翼も胴体も大きさはほぼ同じ、上がCHANCS MOTOR 下がINPRO SOLAR

台座の直径もほぼ同じ。
デカデカとメーカーロゴを彫る中華のセンスを感じる左がCHANCS MOTOR、右がINPRO SOLAR。

プロペラの直径は同じで回転方向まで同じ。
左のCHANCS MOTOR は成型がひどくペラが曲がっているしバリもある 。
右のINPRO SOLAR は良好。

脚パーツと尾翼パーツ。
左のCHANCS MOTORはタイヤホイルが組み立て済みだった。
とても似た造形である。

尾翼の大きさ形状もほぼ同じ。
主翼の取り付けピンに違いがある。
左のCHANCS MOTOR はこのピン自体のネジで直接主翼を固定するが、
右のINPRO SOLARは押し込みピン型になっていて胴体からイモネジで固定する。

中国ソーラープレーンの組み立て
1 機体の組み立て
1.ランディングギア
脚パーツ2本を胴体横の穴に差し込んでイモネジで留める。

固定イモネジは胴体の上部から。
この方法は INPRO SOLARと同じ。

2.主翼
主翼を取り付ける前に、モーターから伸びているリード線とコネクタを繋ぐ。

胴体の穴にクネクタとリード線を押し込みながら主翼を乗せる。

主翼固定ピンのネジを締める。

3.尾翼
尾翼のアルミ板2枚を組み立てる。

胴体の機尾側から尾翼を差し込みゴムOリングで留める。


2 台座の組み立て
1.バランス・スポーク
吊り下げ(兼)バランス棒=スポークとバランスウエイト錘、そして支柱と台座。
※下から順

機体の主翼取り付けピンの中心にネジ穴が切ってあるので、そこにスポークの一端をねじ込む。

機体と反対側からピヴォット・ベアリングカップ(支点になるパーツ)をスポークに入れておく。

支点パーツを入れてからカウンターウエイト(錘)を取り付ける。

2.支持ポール
台座の中心に支柱をねじ込む。

3.プロペラ
一番最後に機体先へプロペラを差し込む。

プロペラ取り付けが一番最後なのは「組み立て中にプロペラが回り続けていると危ないから」ということなのだろうが、作業中に回ることは一度もなかった。
3 ちょっとやり直し
1.翼のバリ取り
ここまで組み立てて、気になることがあって手戻りすることに。
それは主翼の外周の仕上げの粗さ。
主翼はFRPを主材にしているが 、その外周(切断面)のグラスファイバーがササくれ立っている。

600~1000番あたりの紙やすりで滑らかになるまで削ってみる。

削っていて気づいたが、ソーラーセルパネルに保護フィルムが貼ってあった。
最初、気づかず組み立てていた。
ネジ固定する前に剥がしておく。
安っぽい主翼だが、フィルムの下はピカピカだった。

2.プロペラの修正
プロペラ内側のバリも削っておく。
また歪んでいる部分も指で曲げて修正。

やすり掛けが終わったら再び組み立て。

ついでに支柱の先端(ピヴォット)にある真鍮ボールも磨いておいた。

4 バランス調整
スポークが水平になるようにピヴォット・ベアリング(支点金具)の調整をする。

均衡に吊り合ったらピヴォット・ベアリングの上から固定ビスを締める。

組み立てで一番時間がかかるのは 実はこの調整だったりする。
スポーク棒の左右の長さと機体の傾き角度を見ながら、ネジを締めたり緩めたりを繰り返すことになる。
5 完成
全体の完成寸法 = 幅 約38cm×高 約 21.5cm。
回転半径は 22.6cm(主翼端からピヴォット中心まで)。

6 中国ソーラープレーン発電テスト
肝心のソーラーセルパネルの性能はどうか。
LED電飾が無いのでパワーを使うのはモーターだけになるのだが、明るい窓辺(6000ルクス)でも回らなかった。

窓を開けて薄日の下に置くとやっと回り始めた。
自力で回り始めるのは7800ルクスあたり。
一度回り始めれば5000ルクス台に照度が落ちても回転は続ける。
よくよく説明書を読んでみると、
「Only under direct sunlight does the propeller revolve.」と書かれていた。
明るければ室内で回ってくれるはず、と勝手に期待したのが良くなかったか…。

まとめ
1 性能差
中国製ソーラープレーは窓辺では飛ばない。
グルグル回転飛行するどころか、プロペラのプの字も回らなかった。
性能だけでなく、製品としての出来もあまり良くない。
特に主翼や尾翼の切断面は強く擦ったら怪我しそうなほど。唯一キレイに仕上げられているのは丸い台座だが、センスのないロゴ彫で台無しになっている。
ちなみに国内Amazonでの参考価格は、INPRO SOLAR(スタンドタイプ)と CHANCS MOTOR(飛行タイプ)ほぼ同じくらいである。(2020年4月)
窓辺で回ってくれなきゃ ECOエネルギーの“動くインテリア”にはならないわけだが、まあ窓風やエアコン風でも当たれば弥次郎兵衛のようにゆらゆら揺れて動きそうなので、ゴミ箱行きにするのはよそうと思いとどまった。
2 まとめ感想
これをソーラーパワーの『飛行機模型』とは認められない。
真似して作った オモチャ である。
しかし間近で見ない限りサイズもカタチも材質も本物といっしょ。
販売サイトのパッケージ写真だってソックリ過ぎて勘違いして購入してしまうよ・・・
中華のコピーパワーはすごいのであった。
※参考 CHANCS MOTORのサイト







