massdrop『KOSS KSC75X』部品│分解
ブラック一色にまとまったDROP版 KOSSのKSC75ヘッドホン。
今回はパーツ分解をしてその構造を調べてみる。
Massdrop × KOSS KSC75X 外観
KSC75Xの開封
約180×67×46mmの紙箱パッケージ。
箱の中はブリスターで包装されている。
通常版のKSC75とmassdrop別注のKSC75Xの外観比較。
※ケーブルのOリングは後付け
KSC75Xのパーツ
1.ボディ
ノーマルKSC75のはボディが半光沢シルバーで耳掛けハンガーは半透明。
対して、このKSC75Xは全体がブラックで統一されている。
ハンガーもクリップワイヤーもブラックで、ノーマルとは印象が全く違う。
イヤーパッド側、裏面。
イヤーハンガーのある側面。
イヤーパッドを含んだ外径はおよそ50mm。
2.ケーブル
ケーブル長は、プラグ根元までで約120cm。
3.5mプラグは45度のL字型で4極。
リモコン部分の長さは20mm。
massdropのロゴがある。
ちなみにロゴがあるのはココだけ、ヘッドホン本体には無い。
ケーブル径は2mm。
3.イヤーハンガー
硬めの金属ワイヤーを樹脂製のハンガーが覆うように取り付けられている。
ハウジング中央にピボット状の可動部分があり、ハイジングが動く仕組み。
KSC75Xの重さ
全体の重さは41g。
ドライバユニット片方の重さは約17g。
KSC75Xの仕様
ドライバ: オープンタイプ
周波数特性: 15 Hz–25 kHz
ハウジング:直径 重さ(イヤーパッド込み)
耳掛けハンガー:最大幅 約68mm 重さ 約6g
ケーブル長:1.2m
全重:41g ※実測値
リモコン:電話対応
Massdrop直販は➡ こちら。
Massdrop × KOSS KSC75X 分解
ドライバユニットを中心にKSC75Xを解体していく。
ドライバユニット外部
1.イヤーハンガー
可動ピボットパーツ部分。
真上に引っ張るとカンタンに外せる。
イヤーハンガーの裏側とハウジング。
イヤーハンガーの最大幅は約66mm。
この部分は軸ワイヤーを広げたり狭めたり調節できるのであくまで参考値。
イヤーハンガーの厚みは約5.4mm。
2.イヤーパッド
イヤーパッドはスポンジ製。
ハウジングケース周りにあるトゲトゲ針に引っかかるように装着してある。
乱暴に引っ張るとスポンジが破れてしまうので、トゲトゲより上に持ち上げてから横にズラす要領で外して行く。
ドライバハウジングの表面。
そして裏面。
ハウジング外径は約44.6mm。
ハウジングの厚みは約9.8mm。(基盤カバー含まず)
ハウジングユニット内部
1.基盤カバー
ドライバ基板の上に別パーツのカバーがある。
ネジや接着剤は使われていないので、持ち上げれば取り外せる。
先細ピンセットやマイナスドライバーなどで隙間を広げる。
基板カバーの表面。
そして裏面。
裏面にある2本の凸ピンでハウジングと固定されているだけ。
2.ドライバ基板
こちらは左側Lチャンネルのドライバハウジング。
Lチャンネルのケーブルは緑色と銅色の2本線。
緑色のワイヤーがプラス(+)、基板の赤マーク端子にはんだ付けされている。
銅色のワイヤーがマイナス(-)、赤マークと対象の左にはんだ付けされている。
薄黄色のパテの様な接着剤が見えるが、その下には基板の配線があるらしい。
ここもバラして観察してみたいところ。
3.ドライバのプロテクター
振動板を見るためハウジング・フレーム中央にあるプロテクターを外す。
外し初めはちょうどケーブルが出ているところにある溝がやりやすい。
ここに先の細いツールを差し込んで、プロテクターを持ち上げるようにする。
1か所だけ接着剤らしき部位があったが、ゴム系なのか伸びるので簡単に外せた。
外したプロテクターの裏側と、ドライバの振動板。
プロテクターを戻す時は、1か所あるツメに注意する。
ハウジングフレーム側には、ツメの入る穴がある。
4.振動板
振動板フィルムはとても薄い。
説明にある「Titanium element delivers」とあるのでチタンのフィルム?
少し触っただけでもペコペコ凹む、まるで薄いアルミ箔。
この振動板フィルムの中身を確認したい・・・
けど剥がしたらたぶん復旧は難しそうなので、今回は我慢しておく。
参考までに分解に使った工具類はこちら。
パーツの重さ
1.イヤーハンガー
2.ドライバーユニット
3.ドライバーユニット(プロテクター無し)
4.基板カバー
5.ケーブルのみ
6.イヤーパッド
まとめ
ノーマルKSC75の音質・性能をそのままに、外観を刷新したDROP版75X。
元モデルの針金が透けて見えちゃう半透明ハンガーはかなり安っぽく見えるのだが、このmassdropバージョンはダークカラーで渋くまとまっているので、ちょっとオシャレである。
分解するのは割と簡単にできた。
構造が判れば改造するのも出来そうな気がしてくる。
『mmcxコネクター改造』や『ハウジングの音域改善』といった記事も見たことがあるので、いつか試してみよう。