LED調光『月の形ランプ』充電式│ポータブルタイプ #1
前回からのつづき。
数ある月形のLEDランプの中から、「月球儀ぽい」「リモコン付き」「コードレス」という条件で選んだ3つの月形ランプ。
- TOOGE 15cm ポータブルタイプ 2色
- DTOETKD 15cm ポータブル&ペンダントタイプ 16色
- LOGROTATE 18cm ポータブルタイプ 16色
今回は「ポータブルタイプ」の中でも一番シンプルな TOOGEの月形ランプ。
TOOGE 月ランプ
仕様
大きさ:15cm(ほかに18cm、22cmあり)
材質:ランプ本体/3Dプリンタ PLA製、 台座/木製
電源:3.5mmプラグUSB充電、500mAh リチウムバッテリー
重さ:15cmの場合 197g ※実測値
制御:リモコン付き、本体タッチセンサー、2色階調、7段階調光
操作
点灯消灯は本体「振動センサー」「タッチセンサー」と「リモコン」の3通り。
1.本体スイッチ
本体にはセンサーが2種類搭載されている。
1)振動センサー
ランプ本体(シェル殻)を軽く叩くことで電源がONになる。
1度叩くと暖色で点灯、もう1度叩くと白色に変り、もう1度叩くと消える。
2)タッチセンサー
本体底部にある充電ジャックの“金属リング”がセンサーになっている。
1度触れると暖色で点灯、もう1度触れると白色、もう1度触れると消える。
またタッチセンサーを長押しすることで調光モードになる。
2.リモコン
「リモコン」はさらに細かな調節ができる。
リモコンには調色ボタンがあり、暖色から白色まで5段階調ある。
明るさ調節ボタンも独立している。
電源OFFの消灯タイマーは15分と30分。
外観
1.開封
紙箱パッケージ。
168×166×170mm。
いちおう日本語?の印刷も別面にある。
開封の様子。
ランプを取り出すと、底に付属品いろいろ。
2.内容
左から、木製の台・取説・充電ケーブル・リモコン。
説明書は簡素、表面だけの紙1枚。
日本語で書かれている。
3.組み立て
スタンドは木製。
L字型の部品3つを差し込んで組み立てるだけ。
スタンドに月ランプを乗せるとこんな感じ。
4.充電
一端が3.5mmプラグになったUSBケーブルが付属。
取説によると、充電時間は約3時間。
ランプ本体の充電口は3.5mmジャック。
充電が始まると、ジャック内部が赤く点灯する。
充電が終わると、ジャック内部の点灯は緑に変わる。
5.点灯
1)タッチセンサー
充電ジャックの金属リングがタッチセンサーを兼用している。
金属リングに触れるごとに、点灯(最初は暖色)>白色に変化>消灯 を繰り返す。
点灯中に2秒以上長押しすると、その色での明るさ変更モードになる。
2)リモコン
大きさは約41mm×87mm。
リモコンでは、本体スイッチより多項目のコントロールが可能。
明るさ7段階、調光5段階。
タイマーは15分/30分の2種類。
6.調光
本体に主スイッチはないので、消灯時もリモコン待機状態にある。
リモコンボタン①でスイッチをON。
まず暖色が点灯。
ボタン②の調光ボタンを1回押すごとに段階的に白色に近づく。
暖色から白色まで色調は5段階。
写真⇩ 5段階目の白色
リモコンボタン③④で明るさを調節する。
明るさは7段階。
写真⇩ 白色(5段階目)で明るさを一番暗くした状態
ちなみに充電ケーブルをつないだままの点灯も可。
7.造形
月面には黒っぽく見える模様があるが、この月ランプでは月形シェル(外殻)の凸凹厚みを変えることで表現している。
つまり黒っぽくしたい部分を肉厚にすることでLED透過光が暗く映るわけである。
しかし実際の月の「海」「湖」と呼ばれる部分は平地、高地ではない。
なので、初見の第一印象は月面の凹凸が逆になっていることに違和感があった。
また表面を間近で見ると「3Dプリンターで作りました」感が良くわかる。
表面がテカテカ光り、細かなフィラメントの線状もクッキリ。
クレーターがクレーターらしくなく、ただの粗い穴があるだけ。
月球儀の真下にある充電口周りは、3Dプリンター跡が顕著。
間直で見るとチョット気持ち悪い。
8.計測
直径はほぼ15cm。
重さは197g。
台座の大きさは約8.5cm角。
重さは66g。
充電プラグは 3.5mmΦ。
その他の月ライト(参考比較)
TOOGE製と同系列の商品にCPLA製ランプがある。
「シンプルな白色~暖色」「充電口がタッチスイッチ」など仕様が似ている。
デザインも操作方法がとても良く似ていて、
充電口のタッチスイッチを押すごとに ON=白色>自然色>暖色>と色変する。
さらに 自動モードもある。
ただ、
「3Dプリンター精度が悪い」
「内臓バッテリーが250mAhしかない」
「充電しながらの点灯も不可」
「1か月ちょっとで充電部が熱くなり充電不可、点灯できなくなった」
などのレビューが散見。
不具合報告が多いのはちょっと困るので、今回は購入候補から外した。
TOOGE 月ランプ まとめ
【外観について】
「海」「湖」と呼ばれている月面の黒く見える部分(平地)を、外殻の肉盛り=LED光の陰影で映し出す工夫は面白い。
ただ肉盛りが内面ではなく外面にされているので、その部分が台地や高地のように盛り上がっている。
(実際の月表面では低地)
また3Dプリンターの精度の悪さも問題。
テカテカ光るフィラメント糸が球体をぐるぐる回っているのがハッキリと見え、肝心の月の山やクレーターがつぶれてしまっている。
【ランプについて】
LEDを点灯させた時は、なかなかの雰囲気で月っぽく光る。
全体を見ても小さな充電口があるだけのなので、球の全体のぼんやり灯って雰囲気は良いと思う。
ただ繰り返しになるが、3Dプリント造形が甘いので月面模様の鮮明さは無い。
【リモコンについて】
リモコンはシンプルで使いやすい。
他社のような16色変化は出来ないが、月の様に、白っぽかったり黄っぽかたり変えられるのなら十分といえる。
ただ消灯タイマーが15分と30分しかないのが惜しい。
【まとめ】
間接照明としては、月っぽく灯ってくれてまぁまぁ良い商品。
遠目に眺めれば△、しかし消灯時の見栄えは ✖。
ただゴツゴツして白っぽくテカっている丸い球にしか見えない。
これを“月球儀”と見てはいけないのかも知れないが、月好きとしてはLEDを点けていなくても外観を眺めて楽しみたい。
ということで総合評価は✖~△ ということにしておく。