小型│軽量『K&F Concept エアダスター JPSKU.2318』開封│レビュー
工作や修理に必要な工作室の道具を紹介する第三十七回め。
今回はコードレスタイプ『K&F 電動エアダスター SKU.2318 』。

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故障した先代のコードレス・エアダスター“CD-071”の代替機として購入。
エアダスター JPSKU.2318 特徴
1 特徴
- 最大風量:54m/s
- 風量モード:無段階(弱~強)
- 連続使用時間:最大180分~20分
- 充電時間:120分
- バッテリー容量:5000mAh
- モーター回転数:150000RPM
- モーター寿命:7~10年
- 電池寿命:不明
※メーカー公表

2 比較
先代のSANWAのエアダスター200-CD071との比較。
| K&F JPSKU.2318 | SANWA 200-CD071 | |
| 風速 | 約39m/s~6m/s (実測値) | 約31m/s~22m/s (実測値) |
| 風量調節 | スライド式 無段階 | ダイヤル式 無段階 |
| 連続使用 | 約11分(強)~ | 約8分(強)~ |
| 電源 | 充電式 | 充電式 |
| バッテリー | Li-ion | Li-ion 11.1V |
| 容量 | 5000mAh | 2000mAh |
| 充電端子 | USB type-C | USB type-C |
| 充電時間 | 約2時間 | 約5時間 |
| 充電電圧 | 5V2A~5V1A | 5V2A~5V1A |
| LED照明 | なし | あり(電源連動) |
| 本体 | 長103×幅35×高105mm | 長98×幅57×高171mm |
| 全長 | 171.5mm(先細)~196mm(ブラシ) | 205mm(先細) |
| 重さ | 220.5g(先細)~226.5g (ブラシ) | 約387(本体)~393g (ノズル) |
| 付属品 | ノズル6種、充電ケーブル、ポーチ | ノズル1種、充電ケーブル |
| 取扱説明書 | 日本語あり | 全て日本語 |
| 参考価格 ※ | 5000円前後 | 7000円前後 |
※Amazon参考価格(変動有)
エアダスター JPSKU.2318 概観
1 開封
1.パッケージ
表面にツヤ感のある厚紙外装。

中箱はスリーブ式。


2.内容
左上から、本体・収納ポーチ、
左下から、取扱説明書、小物セットの箱(交換ノズルやUSBケーブルetc)。

2 外観
1.本体
エアダスター本体は緩衝材にはめ込まれている。

全体ほぼプラスチック製、ソフトフィール加工のようなシットリ感がある艶消し仕上げ。

左側に風速レバー(+ / -)と電源スイッチがある。

右側には特になし。

正面の排気口(噴射口)。

後面の吸気口。

上面には注意書きラベル。

グリップ底面にはUSB type-Cの充電端子。

グリップ下(左面)の電源スイッチ下にはLEDインジケータ。

2.付属品
同封されている黒い小箱の中身。

左列の上から、
長ノズル・短ノズル・膨張ノズル・ブラシノズル・真空スリーブ・ダストカップ、
本体下には充電用USBケーブルとダストカップ交換フィルタースポンジ×3枚。

右端にあるオレンジ包装はクリーニングクロスが5袋。
(1)長口ノズル
使用頻度が高そうな先細の長いノズル。

(2)短口ノズル
少し広範囲を吹ける先が広めの短いノズル。

(3)膨張ノズル
浮き輪などを膨らませる空気入れノズル。

(4)ブラシノズル
PCのキーボードやファン掃除に使える掃きブラシ。

ここからはモーターを逆回転させて使う吸引モードのノズル。
(5)真空スリーブ
衣類圧縮袋などに使うゴム製のノズル。

(6)ダストカップ
吸引モードにして塵を吸うミニ掃除機。

中にゴムの逆止弁があって、吸引したゴミを戻さない構造になっている。

ダストカップに1番目の先細ノズルをつなぎ足して使うこともできる。

3.取扱説明書
取説は16折りの紙1枚 480×320mm。

7か国語で書かれていて日本語の欄もある。

付属の紙1枚でPDFファイルが用意されていないのは残念。

最初よく判らなかったノズルの使い分けについて、最後の方にちょろっと書かれていた。

抜粋。

3 サイズと重さ
1.本体
長さ103mm×高さ133mm。

胴径は約38mm。

排気口の径は21mm。

排気口の内径は15mm。

吸気口の内径は29mm。

グリップ部の直線長さは約80mm。

グリップ部の幅は約43mm×28mm。


重さは215.5g。

2.ノズル
(1)長口ノズル
長さは69mm(差し込み代を含まず)。

先端内径は6.2mm。

重さは5.2g。

(2)短口ノズル
長さは59mm。

先端内径は14.4mm。

重さは5.3g。

(3)膨張ノズル
長さは63mm。

先端にある楕円の噴射口は約7.2mm×2.5mm。

重さは4.2g。

(4)ブラシノズル
長さは約100mm。

ブラシ部分の長さは20mm。

先端内径は16.6mm。

重さは11.3g。

(5)真空ノズル
長さは34mm。

先端内径は17mm。

重さは8.0g

(6)ダストカップ
長さは59mm。

吸込み口の内径は15.5mm。

重さは15.1g。

(7)長口ノズル+ダストカップ
長口ノズルとダストカップを連結させた長さは128mm。

先端内径は同じく6.2mm。

重さは2つで20.3g。

3.本体+ノズル
(1)長口ノズル
全長は172mm。

重さは220.5g。

(2)短口ノズル
長さは154mm。

重さは220.5g。

(3)膨張ノズル
長さは159mm。

重さは219.5g。

(4)ブラシノズル
長さは196mm。

重さは226.5g。

(5)真空ノズル
長さは122mm。

重さは223.5g。

(6)長口ノズル+ダストカップ
長さは223mm。

重さは235.5g。

エアダスター JPSKU.2318 使い方
1 操作スイッチ
1.電源
グリップ下部にある電源ボタンを長押しでオンになる。オフも長押し。

2.風速
電源を入れた後、風速調整ボタンをスライドさせる。

スライダーが一番下(-側)にある時はファンは回らない。
安全のため、スライダーを一番下(無回転・無風)にしてから電源オンが良いと想われる。

少しだけ上にスライドさせるとファンが回りだす。

スライダーを一番上(+側)にするとファン回転はMaxになる(=強風)。

3.吸引
電源オンにした後で電源ボタンを×3回押すとモーターが逆転して吸引モードになる。

2 LED
1.インジケータ
電源を入れると電源ボタン下のイジケータLEDが点灯する。

LED4灯で大体のバッテリー残量が表示されるよう。
(取説には書かれていないので後述の実測時間からの推測)
〇〇〇〇・・・100%~74%くらい
〇〇〇●・・・74%未満~55%くらい
〇〇●●・・・55%未満~33%くらい
〇●●●・・・33%未満~7%くらい
〇1点滅・・・7%未満~
2.ライト
残念ながらこの廉価モデル(JPSKU2318)にはLED照明はついていない。
LEDライト付きは JPKF08.069 という別モデルがある。

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エアダスター JPSKU.2318 性能
1 風速
風速を測ってみた。

風速計をgootのマルチクランプではさんで固定。

1.ノズルなし
(1)距離5cm
本体の先端と風速計の距離を約5cmにして計測。

[弱]で8.2m/s。

[強]で26.8m/s。

少し近づけると34m/sを記録。

(2)距離0cm
本体の先端と風速計をほぼ密着させて計測。

[弱]で9.4m/s。

[強]で37.2m/s。

充電直後の瞬間最大風速は39.5m/sだった。

2.長口ノズル
(1)距離5cm
ノズル先端と風速計の距離を約5cmにして計測。

[弱]で4.5m/s。

[強]で13.4m/s。

(2)距離0cm
ノズル先端と風速計をほぼ密着させて計測。

[弱]で6.0m/s。

[強]で17.1m/s。

3.短口ノズル
(1)距離5cm
ノズル先端と風速計の距離を約5cmにして計測。

[弱]で5.0m/s。

[強]で26.7m/s。

風がピンポイントで当たらないためか、ちょっとした向きで瞬間29.7m/sの時もあった。

(2)距離0cm
ノズル先端と風速計をほぼ密着させて計測。

[弱]で7.0m/s。

[強]で32.5m/s。

4.ブラシノズル
(1)距離0cm
ブラシは密着して使うので距離ゼロで計測。

[弱]で6.9m/s。

[強]で34.1m/s。

5.ダストカップ
(1)距離0cm
ダストカップも離して使うことはないので距離ゼロで計測。

吸引モード[弱]で6.5m/s。

吸引モード[強]で8.2m/s。

6.風速のまとめ
最大風速は「ノズル無・距離0cm」の37.2m/s、最小風速は「長口ノズル・距離5cm」の4.5m/sとなった。
| 風速max (m/s) | 風速min (m/s) | |||
| 測定距離 | 5cm | 0cm | 5cm | 0cm |
| ノズル無し | 26.8 | 37.2 (39.5) | 8.2 | 9.4 |
| 長口ノズル | 13.4 | 17.1 | 4.5 | 6.0 |
| 短口ノズル | 26.7 | 32.5 | 5.0 | 7.0 |
| ブラシノズル | ー | 34.1 | ー | 6.9 |
| ダストカップ | ー | 8.2 | ー | 6.5 |
※( )内は瞬間最大値
2 使用時間
連続使用時間を計ってみた。

1.噴射(ノズル無)
(1)準備
エアダスターが動かないよう、クランプで固定。

風速レバーをマイナス最小(無風)にした状態で、電源ボタン長押しON。
ONになると4つのLEDが点灯したままとなり、スタンバイ状態(無風)。

(2)連続使用時間
風速レバーをプラス最大噴射(最強風)にするのと同時に計測スタート。

2分50秒で1つめのLEDが消灯。

約5分で2つめのLEDが消灯。

7分20秒で3つめのLEDが消灯。

10分を過ぎて最後4つめのLEDが点滅を始めた。

そして11分になる手前でLEDは全て消灯、電池切れとなった。

2.吸引(ダストカップ付)
(1)準備
掃除用のダストカップを付けての計測。

こちらもエアダスターが動かないよう、クランプで固定。

風速レバーをマイナス最小(無風)にした状態で、電源ボタン長押しするのは同じ。
ONになると4つのLEDが点灯するので、さらに電源ボタンを3回押して「吸引モード」にする。
吸引モードになると4つのLEDは同時点滅を始め、スタンバイ状態(無風)となる。

(2)連続使用時間
風速レバーをプラス最大吸込み(強風)にするのと同時に計測スタート。

逆回転の吸引モードは、LED4つが常に点滅している。
その中で、2分50秒で1つめのLEDが消灯。(残り3つは点滅を維持)

4分50秒で2つめのLEDが消灯。(残り2つは点滅を維持)

7分10秒で3つめのLEDが消灯。(残り1つは点滅を維持)

10分を過ぎたところで最後4つめのLEDが、倍速で点滅を始めた。

そして11分になる手前でLEDは全て消灯、電池切れとなった。

ちなみに完全に充電池を使い切った場合、電源ボタンを長押しても一瞬もオンにはならない。
LEDが1つだけ点滅してすぐ消灯、という表示動作をする。

3.使用時間のまとめ
噴射モードも吸引モードもほぼ同じの連続使用時間だった。
吸引モードには通気抵抗の大きいダストカップをつけていたが、連続使用時間に影響は無いようだ。
| LED 4→3 | LED 3→2 | LED 2→1 | LED 1 点滅 | LED 0 消灯 | |
| ノズル無 | 2’53” | 4’59” | 7’24” | 10’06” | 10’53” |
| 電池残量 | 73.5% | 55.2% | 32.0% | 7.2% | 0% |
| ダストカップ | 2’50” | 4’51” | 7’14” | 10’16” | 10’57” |
| 電池残量 | 74.1% | 55.7% | 33.9% | 6.4% | 0% |
3 充電時間
1.充電機器
電池残量ゼロから満充電までを計測してみた。

充電器は、Anker “Prime Wall Charger 67W”のType-Cポートを使用。

充電ケーブルは、出力を簡易表示できるMadodoのUSB Type-C(100Wまで対応)。

2.充電
ストップウォッチで計測。

充電が始まるとケーブル計測は7~8Wを表示。

充電中、インジケータLEDは左から右に順次点灯(シーケンシャル)を繰り返す。
●●●●

〇●●●

〇〇●●

〇〇〇●

〇〇〇〇

30分が経過。

100分以上が経過(99分計なので 99’+2’35″)。

予定時間の120分を超えても8Wのまま。

その1分後に充電力が8W→2Wに減少。

122分で満充電の表示になった。

順次点灯(シーケンシャル)していたLEDが全点灯になるのがサイン。

別日にも監視してみたがだいたい2時間+という結果だった。

4 動作音
動作音量を測ってみた。

1.噴射(ノズル無)
(1)準備
エアダスターが動かないよう、クランプで固定。
モーター正回転の噴射モード。

距離はおよそ20cm、測定時の室内は34.8dB。

(2)測定
風速レバーを最弱風にした時、73.9dB。

風速レバーを最強風にした時、93.8dB。

ピーク値は94.0dB。

2.吸引(ダストカップ付)
(1)準備
掃除用のダストカップを付けてクランプに固定。
モーター逆回転の吸引モード。

(2)測定
風速レバーを最弱風にした時、68.9dB。

風速レバーを最強風にした時、109.5dB。

ピーク値は110dB超え。

5 メンテナンス
取説には特にメンテナンスの記述はない。
エアダスター本体に分解できるパーツはなく、見える範囲を吹き掃除する程度。

吸込口メッシュも取外しできないので、詰まりがあれば別の掃除機やエアダスター缶で掃除するしかない。

奥に見えるファン羽根も掃除不可。

吸引ダストカップは内部に吸い込んだゴミがたまる構造。

分割できるので内面やフィルターを掃除できる。

まとめ
良いところ・良くないところ
- 最大風速は54m/sも出ない × ※公表と違う
- 吸引モードはおまけ程度で弱すぎ ×
- 先細ノズル風速が17m/sでエアダスター缶以下 ×
- 連続使用時間は強風11分弱 △
- 充電時間は公表通り120分だが長い △
- サンワCD071比較で-33%の小型軽量 〇
- グリップは形状は持ちやすい 〇
- ソフトフィールな仕上げは汚れに弱そう △
- 動作音がカン高くうるさい ×
まとめ感想
「エアダスター」なのだから、やはり期待するのは風速や噴射力だと思うが、メーカー公表値ほどのパワーは感じられなかった。
「54m/s」とPRされているが、どう測れば出るのか不思議。
モーター回転数を声高々にに謳われているが、風速が速いのはノズル無しの時だけで、何かノズルを使えば40m/s以下しか出ないのが実情。
ノズルで一気に風速が落ちてしまうのはモータートルクがないためと想われる。
もともとK&Fというメーカーはカメラやビデオ関係の周辺アクウセサリーが主らしい。
このエアダスターも「出先でちょっとカメラ機材のクリーニング」という位置付けかもしれない。
なので「エアブロワ」としての大きなパワーを期待しすぎてはいけないのかもしれないが、個人的に一番使う先細(長口)ノズルが13.4m/sしかなかったのは少々ガッカリ。
例えば先代のSANWA CD071は25m/sあったし、エアダスター缶でも初速なら21m/sあるのと比べると非力感が否めない。
デザインはほど良くまとまってるし、ポケットに入るほどコンパクト。
性能がもっとあればお気に入り間違いなしである。
と思っていたら「120m/s」を謳っている上位機がK&Fにはあるらしい。
誇大広〇かもと思いつつも、実力はどうなんだろうととても気になっている。
そのうち試してみるかもしれない。







