【道具 #30-2】 日置電機 “デジタル マルチメータ DT4253” 測定テスト│レビュー

道具

電圧│電流│温度HIOKI マルチメータ DT4253計測編  

 

HIOKI マルチメータDT4253準備編の続き。

 

今回は実際に身の周りの電池などを計測してみる。

 

 

 

 

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DT4253 計測テスト

1  乾電池の電圧

単三乾電池2本を直列にして、電圧を測ってみる。

 

オプションの“わに口クリップ”を使用。

 

テストリードのピン先に挿し込む。

 

電圧測定なので、赤リードは右側の赤色端子に。

 

電池ボックスの端子プラス(+)マイナス(-)にそれぞれクリップを接続。

 

わに口クリップは“シリコン”でカバーされているので短絡事故を防げる構造。

 

ロータリースイッチは「—」または「AUTOV」へ。

 

そして電池ボックスの電源スイッチを左に倒してON。

 

すぐ電圧値「3.263V」が表示された。

 

電池ボックスのスイッチを反対に倒すと逆方向になって「3.262V」になる。

 

 

2  直流パワーサプライの電圧

ToolkitRCのDCパワーサプライP200を使用して、12.0V設定時の電圧を測る。

 

P200の出力(クリップ)とDT4253のテストリードを直接つなぐ。

 

ロータリースイッチは「—V」または「AUTOV」に。

 

まだ給電をしていないが、つないだだけで「0.6mV」を計測している。

微電流が流れている?

 

12Vを給電するためP200の右ジョグをクリックしてON。

 

同時に「12.07V」を示した。

 

3  コンデンサの容量

220μFのコンデンサ(キャパシタ)の静電容量を測ってみる。

 

テストリードの赤/黒をコンデンサの脚にそれぞれつなぐ。

コンデンサは、脚の長い方がプラスで短い方がマイナス。

 

テストリードのマルチメータ側は、右側の赤色端子と黒色のCOMを使用。

 

ロータリースイッチは「┫┣」に。

 

「0.245mF」と計測結果がでた。

※0.245mF=245μF

 

ちなみに、この計測には約8秒も時間がかかった。

 

コンデンサ容量の大きさで時間もかかるものらしい。

以前試した中華製品は2-3秒だったのでこれは遅く感じる。

 

4  抵抗

次に510Ω(緑茶茶金)の抵抗を計測してみる。

 

わに口クリップで抵抗の両端をはさむ。

ロータリースイッチは「Ω」の位置に。

 

「512.1Ω」と測定結果がでた。

 

5  発光ダイオード

赤色発光ダイオードを計測してみる。

 

1.電圧

まずは電圧。

ダイオードの長い脚がプラス(+)短い脚がマイナス(-)。

 

わに口クリップでそれぞれくわえる。

LEDがわずかに灯っているのが見える。

 

ロータリースイッチを「▶ꡲ」に回すと、、、

 

「1.500V」を示し「OVER」の文字と共に ‷点滅フラッシング‴ する結果に。

 

点滅オーバーって何?ダイオード破損?マルチメータ初期不良?

と調べてみたら…DT4253の仕様のせいだった。

 

仕様書によれば『ダイオード測定の閾(いきorしきい)値は0.15~1.5V』とある。

つまり1.5VをOVERしてしまったので点滅した、というのが理由らしい。

 

過去に扱った他機種(例えばKAIWEETS KM601)などでは問題なく「1.824V」と計測できたので、ちょっと残念なところ。

 

写真⇩ KAIWEETSKM601

 

KM601の過去記事は ➡ こちら

 

2.電流

同じ赤色ダイオードの電流値を測ってみる。

 

電流値なので、マルチメータを電源~ダイオード回路の中に割り込ませて1つの環にしないといけない。

 

ブレッドボードを使って簡単な計測用の回路を作ってテストした。

 

【注意】

乾電池1.5V×2=3.0Vにダイオードを直結させたら普通は壊れてしまう。

 

なので抵抗を入れるのが基本だが、本マルチメータを通しての発光ダイオード電流計測なら壊れないらしいので、今回は抵抗無しとした。

もちろん自己責任。

 

電池ボックスのスイッチを入れるとLEDが点灯。

 

結果は「40.85mA」であった。

 

 

6  温度

温度測定には別売オプションのDT4910熱電対センサが必要。

仕様書では「使用範囲 -40~+260℃、許容差 ±2.5℃」となっている。

 

1.外観と準備

赤色(+)端子と黒色(COM)端子が一体になったプラグ。

 

熱電対ワイヤーは平たいきしめん状(茶色)をしている。

長さは約80cm、幅は2.2mm×1.25mmほど。

 

先端センサの露出部分は約10mm。

 

一体型のプラグをDT4253の端子に装着する。

 

この一体型プラグ部分が意外に大きく、高さは10cmほどになる。

ちょっと邪魔くさい。

 

2.計測テスト

まずは室温から。

 

熱電対センサ先端はDT4253から上方に5cmほどの位置。

他の室温計では24.5℃前後だが、DT4253は1℃高い数値を示した。

 

デスクトップPC簡易水冷ラジエターの排気グリル部分。

DT4253は55.0℃を計測。

 

このPCにはCORSAIRCOMMANDER Pro』の温度センサを取り付けている。

計測場所はほぼ同じ、その数値は57.10℃だった。

 

-40℃まで測定範囲とのことなので、マイナスなものも計ってみた。

 

おやつに頂いた明治のスーパーカップアイス。

内部温度は-11.0℃だった。(もちろん消毒済み)

 

まとめてみれば、仕様上の誤差は±2.5℃なので、どの計測もそこそこ範囲内と思われる。

 

7  PC通信

PCとのUSB接続するためには別売オプションのDT4900-10が必要。

こちらはまだ予定がなく未購入なのでテストできず。

ⒸHIOKI

 

8  計装信号

DT4253の特徴の1つが微小電流「4-20mA」を計れることだが、こちら使用予定が無いので未検証。

 

 

 

 

まとめ

使用感

良いところ

本体もテストリードもさすが日本製といいたくなる精度の良い造りである。

オモチャっぽさのある中華製とは格が違う。

 

デザインはごく普通で目を引く奇抜さは無いが、ブルーのホルスタ(カバー)とグレーの本体はシンプルで良いデザインだと思う。

 

スイッチの操作感も、その反応にも何の問題も無い。

性能確度についても(信頼してるので)問題無し。

我工作室の“基準機”として長く使っていけそうである。

 

良くないところ

ただ細かく見れば不満な点も少しある。

 

1つめ。

立てかけスタンドを収納する時、ホルスタの角にツメを引っかける構造になっているのだが、それが浅くすぐ外れてくる。

もっときちんとハメ込める強固さがほしい。

 

2つめ。

テストリードプラグには保護カバーがあるのに、マルチメータ側のジャックには保護カバーがない。

上位機種にあるような防塵/誤挿入カバーを是非つけてもらいたい。

 

3つめ。

液晶のバックライトは透過光バックライトではない。

液晶下部から照らす白色LED光である。

反射光は表示が薄く見えてしまう時があるのではちょっと残念。

 

4つめ。

約390gあるのは少々重い。

この性能レベルのマルチメータなら他社と変わらないことも判っているが、ハンディタイプならもっと軽くなって欲しい。

 

5つめ。

オプションの携帯ハードケースの作りにも不満がある。

本体がぴったり収まるのは良いのだが、肩掛けベルト部分に自由さが無い。

 

完全にベルトを取り外すことはできないし、これ以上(写真⇩)短くも出来ない。

ハードな造りは良いのだが、ベルトが邪魔な時にやや使い辛いかも。

 

6つめ。

使い慣れてないせいだろが、温度計測が使いにくい。

嵩張るプラグ端子もそうだし、中途半端に硬い針金ワイヤーもそう。

 

また対象物に熱電対先端を挿し込むと「OPEn」表示でエラーが頻発。

力をかけてはいけないのだろうが、ちょっと強く挿し込むとすぐエラー。

もっと強度のある先端センサーであってほしい。

 

あとは・・・価格がちょっと高いのがネック。

同じ性能(真偽は別にして)の中華製品では数千円で購入できるので、日本メーカーにももっと頑張ってほしいところではある。

 

まとめ感想

いろいろ不満も上げてみたがまぁ些細な部分。

機能も構造も日本製は素晴しい。

海外製に負けない高品質なハンディ型スタンダード機である。

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