waveディスプレイシリーズ『ターンテーブル BB–2』開封│レビュー
フィギュアやミニカーの展示に便利なターンテーブル展示台。
「薄くて静か」らしい“wave ターンテーブル TT-05 (BB-2)”の秘密を探る。
Turn Table Basic Black 2 概要
1 特徴
ウェーブ製のディスプレイターンテーブル・ベーシックブラック2。 ※略 BB-2
- 直径124mmの回転展示台
- 1.5V 直流モーター
- ベアリング入り 耐荷重3.0kg
- 右回転(電池の入れ替えで左回転)
- 1周約33.5秒(アルカリ乾電池の場合)
- 単四乾電池×2本並列
2 開封
1.パッケージ
外箱の大きさは(約)横132×縦162×厚28mm。
商品はプチプチ保護袋に入っている。
2.内容
箱の中身は本体のみ、説明書なども無い(箱裏側の記載のみ)。
3 概観
1.外観
上面は鏡。
まだ保護フィルムが貼ってあるので曇って見えている状態。
底面。
右にON/OFFスイッチ、下に電池ボックス蓋がある。
側面。
スイッチなど何も無い。
2.サイズと重さ
直径は124mm。
高さは20mm。
重さは126g。
Turntable Basic Black 2 分解
1 電池ボックス
電池ボックスは裏面にある。
電池ボックス蓋はビス止め式。
2 本体の分割
1.分割方法
本体の分解方法が解らず少し悩んだ。
ビスなどは無く、上部(回転台)と下部(本体)が単に嵌め込まれているだけ。
なので、すき間を利用して少しずつ抉じ開けるようにすると外すことができる。
2.各部詳細
1)中心部ベアリング
上部回転台の裏側。
中央にセンターベアリングの入る穴がある。
本体側の中央にあるセンターベアリング。
この大きなボールベアリングが、回転台の支持と滑らかな回転を担っている。
2)スイッチ
電源ON/OFFは3Pのスライドスイッチ。
スイッチ周りには余裕があるので、逆回転対応などの改造もできそうである。
3)モーター
直径約24.3mm×厚12.2mmのDCモーター。
軸は本体の底面ギリギリまで出ている。
4)ギア
モーター周りにある2枚の減速ギア。
このモーター周りの2枚のギアはちょっと特殊で、外周の″歯″の部分だけ柔らかい素材で出来ている。
消音や外力緩衝のためだろうか。
最終段3枚めのギアは回転台の裏側にあるが、こちらは樹脂一体成型。
柔らかい部分ははなく硬い。
5)ローラーベアリング
回転台の外周部分を支えるローラーベアリング。
指で押すと凹む柔らかいゴムのような素材でできている。
3 回転方向
1.右回転
電池を順方向に入れると、
回転台は右回転(時計まわり)をする。
電池を逆向きに入れると、
回転台は左回転(反時計まわり)をする。
特別な基板も無い単純な回路なので、電池を逆に入れればモーターも普通は逆回転するはずなのだが・・・
素直には逆回転してくれない。
接触不良を疑って電池を入れ直したりクルクル回してみたりしても上手く行かず、斜めに1本だけ1/64入れたら回ったりする”曲者”なのである。
※ 1.5V仕様のモーターなので乾電池1本でも回転する (動作時間は半減)。
Turntable Basic Black 2 使用例
1 準備
1.保護フィルム
鏡面には保護フィルムが貼られているので、セロテープなど利用して剥がす。
2.展示台
この製品は、側面を含めた上側全体が回転するタイプ。
展示台は、外周いっぱいまでの直径124mmになっている。
2 展示例
側面まで含めて回転するので、展示台の外まで被るフィギュアでも乗せられる。
展示台の縁いっぱいまでモノを置いても回転させられる。
1/64サイズのHot Wheelsを2台乗せた様子。
3台並べても余裕で回る。
まとめ
良いところ
- 1/64ミニカーやフィギュアに程よい124mmサイズ
- 比較的静かな動作音(他社製品に比べて)
- 回転台の厚みが20mmで薄くスマート(他社製品に比べて)
- 外縁まで展示物を乗せても回転できる
- 中央ボールベアリングと外周ローラーベアリングの耐久性に期待できそう
良くないところ
- 電源スイッチが底面にあるのでON/OFFが面倒
- 正回転/逆回転の単独スイッチがない
- 回転速度が1速のみ
- 単4乾電池なので電池持ち(燃費)が悪い
- 外部電源に非対応
まとめ感想
ホビー用途の展示ターンテーブルは直径180mmや200mmなどの製品が多く、その中で124mmという小サイズは机上でもショーケースでも邪魔にならない。
他社の展示台は直径の割に高さが分厚くて何だか興覚めするのだが、このBB-2の高さ20mmという低さは、見映え的に大きなポイントと思う。
展示ベースとしては上側の全体が回転するタイプなので、外縁からはみ出すような展示物にも対応できる。
しかし反面、いちいち裏返さないとON/OFFできないのが欠点にもなっている。
動作音は特に静音ということもないが、ウルサイほどでもなく許容範囲に感じる。
内部のローラーベアリングが柔らかいシリコンゴム?だったり、減速ギアの歯の部分が軟質素材だったり、騒音を減らす工夫が効いていると思われる。
約33秒/周という回転速度については好みの問題かも知れない。
個人的には0.5、1.0、1.5、2.0回転/分など何段階か変更できると嬉しい。
本体の中を覗くと空間に余裕がある。
なので、いろいろ改良工作もできそう。
この大きさ×低面の良さを生かしたまま、回転方向、回転速度、外部電源対応などを改造してみるのもアリだと思う。