waveディスプレイシリーズ『ターンテーブル』比較 │レビュー
模型やミニカーを飾るのに便利なターンテーブル(回転台)付きディスプレイベース。
それらの中から、台径10cmくらいの小径ターンテーブルを集めて比べてみた。
ディスプレイターンテーブルの条件
探すのは、Hot Wheelsなどの1/64ミニカーやamiiboなどの数cmサイズのフィギュアを飾ることができる小型の展示台。
- 展示台が10cmくらいまでの小径サイズ
- 単三乾電池で1か月以上駆動
- 回転速度はゆっくりめ(1~2回/毎分)
wave ディスプレイシリーズ
この条件下で探して目に留まったのがwave corporationの製品。
waveは模型やフィギュア、その工具や材料を開発製造している日本メーカー。
作品を飾るディスプレイケースやターンテーブルなども手掛けていて、テーブル径が10cm前後の小型ターンテーブルも幾つかある。
waveのwebカタログは ➡ こちら。
wave ターンテーブル 種類
今回比べるのは、こちらの4機種。
TT-01/02、TT-03、TT-05、TT-06。
TT-01シリーズ
1.外観
円柱の本体に、同径のターンテーブル(回転台)が乗るタイプ。
ターンテーブルは本体と分離することができる。
プラスチック製の鏡面シートが別パーツになっていて好みで貼り付ける。
写真⇩ 鏡面シートの裏は両面テープ仕様
本体裏を覗くと、機械部分は掛け時計の”ムーブメント”そっくり。
耐荷重は150g。
2.サイズ
ターンテーブル直径82mm×全高68mm。
重さは約116g。
3.展示例
カラーはシルバー。
トミカ『ルナクルーザー』(全長56mm)を乗せた様子。
※2014年頃 廃番
TT-02シリーズ
1.外観
こちらも、円柱の本体に同径のターンテーブルが乗るタイプ。
ターンテーブルは本体と分離することができる。
プラスチック製の鏡面シートは好みで貼り付ける。
機械部分が掛け時計の”ムーブメント”そっくりなのは、上記TT-01シリーズと同じ。
耐荷重も同じ150g。
2.サイズ
ターンテーブル直径82mm×全高47mm。
重さは約92g。
3.展示例
カラーはホワイト。
Hot Wheels 1/64RCの『サイバートラック』(全長72mm)を乗せた様子。
4.TT-01とTT-02 比較
左がTT-01、右がTT-02。
直径は同じ、カラーバリエーションも同じ。
本体の高さだけが違う仕様になっている。
※2014年頃 廃番
TT-03シリーズ
1.外観
正方形の本体に丸いターンテーブルが乗るタイプ。
ターンテーブルは本体と分離することができる。
内部は上記 TT-01~TT02シリーズと同じ機械のよう。
耐荷重は150g。
2.サイズ
ターンテーブル直径58mm×全高34mm。
重さは約101g。
3.展示例
カラーはブラック。
Hot Wheels 1/64RCの『サイバートラック』(全長72mm)を乗せた様子。
TT-05シリーズ
1.外観
直径124mmの丸いターンテーブル。
回転台が独立しているタイプではなく、展示面と側面が一体になっている。
ターンテーブルを外すことは本体を上下に分解することにもなる。
内部の様子。
センターにボールベアリングがあり。DCモーターと歯車で回転させる仕組み。
耐荷重は3000g。
2.サイズ
ターンテーブル直径124mm×全高20mm。
重さは約126g。
3.展示例
カラーはブラック。
高さ約9cm×横幅約10cmのBATMANフィギュアを乗せてみた様子。
側面も一体で回る構造なので、外縁からはみ出すマントも引っかかったりしない。
TT-06シリーズ
1.外観
外径84mmの本体と、一回り小さい外径76mmのターンテーブル。
本体の外周とターンテーブルは上面が揃うようにデザインされている。
ターンテーブルは本体と分離することができる。
内部の機械は、一見 TT-01~TT02シリーズと同じ様にも見えるが別モノ。
同じく単三乾電池1本で駆動するが、回転方向を変えられる仕組みの為か、幅も高さも一周り大きくなっている。
耐荷重は200g。
2.サイズ
ターンテーブルだけの直径76mm×全高84mm。
重さは83g。
4.展示例
カラーはブラック。
任天堂スプラトゥーンのamiiboフィギュア(高さ79mm)を乗せた様子。
シリーズにはTT-04系もあるが直径が、177mmあって今回の目的には大きめなので除外している。
まとめ
良いところ
- 小型なので設置場所を選ばないし移動もラク
- 100VやUSBケーブル不要で単三乾電池1本で1~3か月動く
- 単三エネループ系の充電池が使えるので便利
- 分解できるのでメンテナンスやカスタムがしやすい
良くないところ
- ターンテーブル支持が中心軸のみなので中央に乗せないと不安定
- 回転パワーが貧弱で重さによって引っかかる挙動をする
- 重さによって電池持ちが短くなる
- 重さによって作動音が気になる
順位をつけるなら
直径が10cm程度の″小径″に絞って集めてみた中で、一番良かったのは・・・
1番 🥇 円筒形の TT-01/02シリーズ
2番 🥈 一番小さい TT-03シリ-ズ
3番 🥉 左回転/右回転ができるTT-06シリーズ
どれも小さくて数センチのミニカーやフィギュアにぴったりサイズ。
そして外観がシンプルで展示物を邪魔しない。
単三1本で済む経済性と、数年使ってても壊れていない耐久性も魅力。
ただ惜しむらくはTT-01からTT-03までどれも現在は製造中止になっていること。
(再販してくれるといいんだけど)
🅼ルカリやⓎオークションなどを探せばまだまだ入手できるので、見つけたら早めにゲットしておくと吉かと思う。
4番目に選ぶのはTT-06。
現行品なので普通に入手できるし、右にも左にも回転を切り替えられるのはgood。
あえて欠点を探すなら、TT-01~03よりも若干音が大きいことと、本体の外周にシルバーメッキのリングがあること。
上面を全てミラー仕上げにするならTT-01/02シリーズの様なターンテーブルにするか、メッキリング無しの台座が良かった。
※個人的希望
5番目はTT-05。
こちらは10cmを越える直径なので、1/64クラスを1台だけ乗せるには余白が多すぎて少々アンバランス。
耐荷重にも余裕があるので、もっと大きなモデルやフィギュアに向く。
ただ大きな欠点がある。
それは電池消耗が大きいこと。
駆動時間にもよるが数日で無くなってしまうほどで、その都度、展示品を降ろしてターンテーブル底の電池を入れ替える手間を考えるとかなり面倒クサイ。
例えばUSB-5Vなどの外部電源対応にすべきと思われる。
まとめ感想
今回集めてみた10cmクラスのターンテーブル。
中身を覗けばDIY時計用のムーブメントとプラスチックの台座のみ、その価格が1500~2500円くらいするのは少し割高感もある。
ただお気に入りのモデルやフィギュアが、ただ置いてあるのと、ゆっくりと動いているのは大きく印象が変わるのも確かなので、ちょっと費用がかかっても、カッコ良く飾ってやりたいと思うのである。