【DIY修理】壁時計│掛け時計 “SKP ムーブメント” シャフトの長さ│選び方

修理

れた時計修理 の巻    

 

こないだ修理したSEIKOの掛け時計。

前回修理から70日しか経っていないのにまた壊れた😢

 

過去記事こちら

 

 

今度の症状は、一日24時間のうちに1時間40分も遅れる症状。

 

まだ買って2か月と10日のムーブメント。

落とした覚えも無いし、見た目には破損も無いし・・・

 

2か月ちょっとなら保証期間内だろうと、保管しておいたパッケージを見るも保証書は入っていない。

Amazon購入なら「初期交換保証」があるが、その1か月も超過してるし。

 

・・・・。

 

 

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再修理か 新品か

前回修理で選んだムーブメントは Crea Art

製造元はセイコープレシジョン社(当時)。

 

このCrea Artムーブメントは1500円前後だった。

もしまた同じものをまた買うことになれば合計3000円の出費になる。

 

”3000円”は結構大きい。

 

調べたらセイコーの壁時計の”新品”が 3000円台からあることを発見。

しかも「電波時計で「おやすみ秒針」という夜間の秒針ストップ機能付き。

1年間保証まである。

 

これは非常に悩ましい

 

 

例えば『SEIKO KX620B

電波時計・スイープ秒針・おやすみ秒針で 3,000円台。

※記事時点 参考Amazon

 

修理に3000円以上かけるならこれで十分

というか十分すぎる。

 

しかし・・・

 

愛着ある時計だからまだまだ使ってやりたい、

でもメンテナンス代で新品が買えてしまう というジレンマ。

 

かなり悩んだ。

 

が、あと1回だけ直してあげることにした。

 

もしもまた1年以内に壊れるようなことがあったら、さすがに諦めて新品の電波時計を買ってしまうかもしれないが。

 

 

DIY ムーブメントの種類(おさらい)

前回の交換時にいちおう調べたつもりだったんだけど、おさらいの意味でDIY交換(修理)ムーブメントとして販売されている商品を改めて調べなおし。

 

秒針の運針について

秒針の動き方には2種類ある。

  • ステップ式・・・1秒ずつカチカチと秒を刻む(秒を目視したい時に便利)
  • スイープ式・・・連続して滑らかに等速に回る(カチカチ音がなく静か)

 

ムーブメントの取付け軸(シャフト)について

1.クロック or プレシジョン

DIY用のムーブメントは、国内外の数社からでている。

 

前回は「セイコープレシジョン(クリエート)」の方を使った。

しかし不幸にも70日で狂い始めた。

 

なので今回はセイコークロック社のSKPブランドを採用している『誠時』ムーブメントパーツを選択。

 

👉メモ

SKPはセイコークロック(現セイコータイムクリエィション)の製品

 

 

2.SKPラインアップ

誠時のDIYキットには、シャフト長が4種類ラインアップされている。

 

  • SP-200シャフト長  4mm)➡ 文字盤の厚さ 4mm以下 ステップ式
  • SP-340シャフト長  4mm)➡ 文字盤の厚さ 4mm以下 スイープ式
  • SP-300シャフト長  7mm)➡ 文字盤の厚さ 7mm以下 ステップ式
  • SP-310シャフト長  7mm)➡ 文字盤の厚さ 7mm以下 ステップ式・逆回転
  • SP-330シャフト長  7mm)➡ 文字盤の厚さ 7mm以下 ステップ式・透明
  • SP-350シャフト長  7mm)➡ 文字盤の厚さ 7mm以下 スイープ式
  • SP-390シャフト長10mm)➡ 文字盤の厚さ 10mm以下 ステップ式
  • SP-400シャフト長18mm)➡ 文字盤の厚さ 18mm以下 ステップ式

 

改めて、希望する選択基準は2つ。

 

番目  夜中でも静かな方がいいので今回もスイープ式。

番目  文字盤の3mm対応品

 

これらをを踏まえて、今回はショート4mmシャフトのSP-340を選択。

 

 

 

シャフト長と文字盤の関係 (おさらい)

前回ミドル長を使って不運に遭った(関係ないと思うけど)。

そこで再確認のため、ねじシャフトの長さと文字盤の厚さの関係を復習。

 

3~9mm用ムーブメントを例にして、文字盤厚さが「上限の場合」と「下限未満の場合」で、固定の違いがどう変わるのかを検証してみる。

 

文字盤厚が『シャフト対応範囲の上限』だった場合

実験として、厚みが“8.5mmの文字盤(スチロール板)を用意。

 

この文字盤に 「3~9mm」用ムーブメントを合わせてみると、上限ギリギリなので、シャフト先端は文字盤の上にほぼ出ていない状態になる。

 

写真⇩ 文字盤の厚みが8.5mmの例

 

この場合、平たい六角 ナットではネジ山に届かず固定できない。

 

なので、長ナットを使用すれば、穴奥のシャフトに届き固定することができる。

 

文字盤厚が『シャフト対応範囲の下限未満』だった場合

次は、厚みが“2.0mm”の文字盤(スチロール板)を用意。

対応範囲(下限3mm)より1mm薄い板厚になる。

 

この文字盤に「3~9mm」用のムーブメントを合わせてみると、ネジ先が文字盤の上にかなり飛び出してしまう。

 

ムーブメントと文字盤の間に付属のゴムパッキン(厚1.5mm)を挟んでも、シャフトのネジ山は 5.5mm も出ていることになる。

 

写真⇩ 文字盤の厚みが2mmの例

 

もちろんネジが十分に出ているのだから取付け自体には余裕ある。

しかしネジ山の飛び出し過ぎは、見た目があまり美しくはない。

 

また前面ガラスがある場合、飛び出てる分だけ針も文字盤から浮くことになる。

場合によっては針が当たってしまうかも知れない。

 

さらに、この2mm文字盤に長い丸ナットを使おうとすれば固定すらできない。

 

首下の長さが4mmなので、文字盤の2mm+ゴムパッキン1.5mmの合計 3.5mmより長くなり、丸ナットが浮いた状態になってしまうからである。

 

💡 裏技的ヒント

ムーブメントが対応している文字盤厚より薄い文字盤を使わなきゃいけない時、ムーブメントと文字盤の間 に挟むゴムパッキンを2~3枚用意してやれば、ネジ山の飛び出しを低くして丸ナットで締めることもできる。

ただしその分、ムーブメント機械本体が裏側にせり出すことになるので注意は必要。

 

シャフト選びのまとめ

  • 文字盤の厚みを必ず確認
  • 文字盤の厚みに対応した シャフトを選ぶ

 

 

DIY ムーブメント 交換作業

1  ムーブメントの用意

右が時間が遅れ始めた壁掛け時計。

左に正確な時計を並べてみる。24時間でこの時間差。

 

誠時』が販売している セイコークロックSKP社のDIY用ムーブメントSP-340

スイープ運針で文字盤厚2~4mmに対応。

 

2  元ムーブメントを外す

まず電池を抜いて針を止める。

次に木ネジを外し、前面ガラス枠を外す。

 

針を引き抜いて外すが、差し込み式なので指でカンタンに外せる。

素材がプラスチックやアルミで柔らかいので優しく扱う。

 

外す順番は、まず秒針から。

その次に長針、最後に短針。

 

元のムーブメントを固定していた長ナットを緩めて外す。

時計の文字盤を傷つけないように注意。

 

3  新しいムーブメントの確認

壊れたセイコープレシジョン(左)と、新しく用意したSKPムーブメント(右)。

見た目にはソックリである。

 

中身のパーツ確認。ナット回し工具が入っていた。

前回買ったムーブメントセット(Crea Art)には無かったような?

 

写真⇩ 部品に入っている “壁掛けハンガー”は今回修理には不要なので使用しない

 

ムーブメントを固定するナット類(丸ナット、六角ナット)がになっている。

前回のCreaArtムーブメントではシルバーメッキの色だった。

 

個人的には、秒針などがゴールドなので金色ナットの方がうれしい。

 

4  ムーブメントの取り付け

1.丸(長)ナットか 六角(薄)ナットか

ムーブメントの固定には、丸ナット(長い)または六角ナット(平たい)を使う。

両方を使う訳じゃなく、どちらかを選択する。

 

六角ナットは2mmの厚みがある。ワッシャは0.3mmくらい。

つまり両方で2.3mmあるので、ムーブメント・シャフトのネジ先が文字盤より2.3mm以上は出ていないと六角ナットは使えないということになる。

 

文字盤の厚みが2.3mm以下の場合は丸ナットの方を使う、という判断でOK。

 

2.ムーブメントの固定

ウチの時計の例ではシャフトネジの先端と文字盤が同一面だったので、六角ナットは使わず丸ナットの方を選択した。

 

裏側からムーブメントのシャフトを差し込み、表側から丸ナットでとめる。

 

指でほとんどを締め込み、最後に付属の工具で軽く増し締め。

 

5  針の取り付け

針は外した順番とは逆、短針から取り付ける。

 

大事なポイント。

短針も長針も秒針も、最初は12時0分ちょうどになるように、針を「12」に合わせて軸に差し込んでいく。

 

テキトーな位置で針を差し込んでしまうと、後で時間を合わせる時、特に長針と短針の角度が微妙にズレてしまって困るので注意!

 

短針の次に長針を差し込む。

12時0分」に合わせる。

 

最後に秒針を差し込む。

全ての針を重ね合わせ「12時0分0秒」る。

 

6  枠の取り付け

前面ガラス枠を木ネジで留める。

 

7  動作確認

電池を入れて動作を確認する。

 

8  こわれた理由

ここまで作業していて、ふと思いついた。

 

前回の修理の時、アルカリ乾電池を試運転に使ったことを思い出した。

ちょっとくらいならいいだろうという安易な判断。

 

もしかしてそれ原因だったかも?

あの一瞬のせいなら、今回の修理は自分で壊したことが原因になる・・・。

 

電波時計や時報付きならアルカリ乾電池を使うことが多い。

しかし普通のムーブメントではマンガン電池を指定しているものが多い。

 

注意しないといけない。

 

 

マンガン乾電池

 

 

まとめ

2回修理することになったのだが、それ以降問題なく動作している。

 

最初の時計は10数年も狂わず動いてくれた。

 

この先どのくらい動いてくれるのか、祈りながら壁に掛けた。

 

 

 

 

追記

【追記 1】 2020年7月20日

修理してから70日超が過ぎた。

7月20日の現在、正常に時を刻み続けている。

2か月経って約19秒の先進みだが、カタログには月差±20秒とあるので一応は正常範囲内。

良好である。

 

【追記 2】 2020年12月20日

修理してから226日が過ぎた。

7月20日(追記1)に時間を合わせ直してから5か月め。約17秒の先進みである。

前回は2か月で約19秒、今回は5か月で約17秒。

気温の差なのか判らないが、まあまあ正確と言える。

 

【追記 3】 2021年6月20日

修理してから1年と1か月超、408日過ぎた。

7月20日(追記1)に時間を合わせ直してから11か月め。約10秒の先進みである。

前回約17秒進んでいたのが今回は約10秒と、持ち直している不思議。

電波時計ではないので電池持ちも良い。そして正確。

ありがたい。

 

【追記 4】 2021年9月10日

少しずつ秒遅れ始めたので(約60秒) 電池交換。

 

【追記 5】 2022年3月22日

2度目のムーブメント交換から約2年が過ぎた。

半年ほど前に電池交換をして今も順調に時を刻み中である。

それからの精度は+45秒ほど。

 

【追記 6】 2022年5月8日

修理して1096日目、ちょうど3年。

電池交換からの誤差は+90秒ほど。

 

何故かちょっと進み始めてるけどじゅうぶん使用誤差の範囲。

 

これからも観察していく予定。

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