【道具 #15】HAKKO│白光 “ステーションはんだこて FX-951 周辺機器” 使い方│感想

道具

HAKKO デジタル温調 FX-951こて先│OP│開封│レビュー  

 

我工作室に導入した HAKKO FX-951 ステーション型はんだコテ。

 

道具の第十五回は、はんだ作業に便利な『交換式こて先』『周辺オプション』を揃えてみた。

 

 

 

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FX-951用オプション

交換式こて先

HAKKOの場合、FX-951用の交換コテ先は80種類以上ある。

 

全部を揃える必要はない。

でも用途別に数種類を揃えておくと便利。

 

こて先の種類について勉強になるHAKKO『こて先 選択ガイド』は➡ こちら

 

ちょっとしたDIY修理や模型工作などに使える細めのコテ先を3種類。

 

  1. T12-D16Z・・・D型と呼ばれるマイナス(-)ドライバー形のコテ先。「16」はチップ幅1.6mmを表す。
  2. T12-D24Z・・・D型と呼ばれるマイナス(-)ドライバー形のコテ先。「24」はチップ幅2.4mmを表す。
  3. T12-BC2Z・・・BC型と呼ばれる円錐を斜めカットした形のコテ先。「2」はチップ縦径2.0mmを表す。

ⒸHAKKOカタログ

 

HAKKOの場合、同じ型番(サイズ)でも“標準タイプ”と“長寿命タイプ”の2種類が用意されているコテ先もある。

 

品番末尾に「Z」がついている機種が長寿命タイプ。

 

写真⇩ T12-D16の例  右側が長寿命タイプ。

 

写真⇩ T12-BC2の例  右側が長寿命タイプ。

 

型番上はチップは同サイズになっているが、よく見るとコテ先の少し上(根元)など若干の形状違いも見られる。

 

ちなみに標準タイプと長寿命タイプは実売¥100くらいの差しかない。

なので「長寿命」を選んでみたが、どのくらい耐久性があるのかはまだ未知数。

 

 

こて先スタンド

12本のコテ先を立てて置けるスタンド。

 

アルミ鋳造製で約191g。

 

スリーブ付きのコテ先の場合は1つ穴置きで6組み立てられる。

 

 

こて先スリーブ+コネクタカバー

交換コテ先だけではなく、コテ先スリーブやコネクタカバーなどがセットになった組品もパーツ購入できる。

 

写真⇩ FM2028-02(スリーブ色ブルー)

 

スタンドに交換コテ先だけ立てておくのも良いが、使う頻度の多いコテ先ならFM2082組品を買い足して“コテ先/スリーブ/コネクタカバー”ごと揃えておくのもアリ。

 

 

はんだ付け作業用オプション

フラックス

はんだ付けの時に対象物に塗り、はんだを乗せやすくする薬液。

 

液体状のものやペースト状のものがある。

 

HAKKOサイトでは、

「はんだ付けは、接合させる金属の表面に異物や酸化膜があるとうまくいきません。そこでフラックスを塗布し、最適なはんだ付けに導きます。」

と解説されている。

 

1.ボトルタイプ

従来からある瓶入りの液体タイプ。

 

キャップに刷毛がついていて、広い面積や太い線などにも塗りやすい。

 

2.ペンタイプ

筆ペンの様な形をした液体タイプ。

 

毛先が細いので細かな点付けに便利だが、広く塗布するのは不得意。

 

ボトルタイプは作業中もボトルに差し立てて置けるので、繰り返し作業に便利

 

ペンタイプは細かい作業に向いており、コードレスのコテと一緒に携帯しやすい。

ただキャップを外したまま放置できないので(乾く)毎回キャップする煩わしさはある。

 

どちらも長期保管の場合は、使い終わりに根元をよく拭いてからキャップしておかないと、フラックスが固まって外しにくくなるので注意。

 

 

 

はんだリール台

リール巻の糸はんだを保持するためのスタンド。

 

HAKKO 611は組み立て式になっている。

 

ガイドはワイヤー製でフリーに上下する(任意の角度で固定はできない)

 

1kg×1巻または500g×2巻のはんだリールが掛けられる。

 

同じような商品に gootのST-51がある。

 

写真⇩ 右側がgootのはんだリール台

 

HAKKO はんだリール台は 幅86mm×奥行414mm×高さ78mm、450g。

 

goot  はんだリール台は 幅87mm×奥行97mm×高さ77mm(ハンドル除)、610g。

 

goot製の方が重いがひと回り小さく、取っ手がついているので移動も楽。

糸はんだガイドの位置もネジ固定できるので、使い勝手はgootの方が良い印象。

 

 

 

こて先クリーナー

こて先の余分なはんだを除去する掃除道具。

 

標準セットのスポンジの他に、2種類のクリーナーがある。

 

1.スポンジ式クリーナー

 

パッケージ状態の直径は約60mm。

 

厚さはぺらっぺらの1.2mm。

 

この状態では使用不可で、水につけて本来の状態に戻す。

 

水を含ませれば一瞬で膨らむ。

 

直径は約70mmに、厚さは約14mmに膨張。

 

コテ置き台FH100にピタリ納まる。

 

2.ワイヤー式クリーナー

金属たわし状のクリーナー。

 

セット品によくあるスポンジとは違い、水を使わないので掃除の時にコテ温度が下がりにくく、はんだカスも飛散しにくい。

 

1回で掃除するのは無理で、コテ先を扱くように数回は突っ込まないといけない。

(水スポンジも手間数はほぼ同じ)

 

3.電動式クリーナー

モーター駆動のブラシで掃除する画期的!?な電動クリーナーHAKKO FT-720

 

内部にモーターで回転するナイロンブラシが2本ある。

 

こて先を差し込むとセンサー感知でクリーニングする仕組み。

 

「コテ先の掃除など普通の水スポンジか金タワシで十分」と自分も思っていたが、電動の便利さを体験したら考えが変わった。

 

コテ温度もほぼ下がらず、はんだカスも1-2秒で掃き取れ、とにかく便利である。

 

こて先ペースト

コテ先を錫(すず)コーティングするケミカルペースト。

 

使用頻度によってコテ先が酸化すると真っ黒になって半田が乗らなくなる。

その症状から再び錫メッキして復活させるためのモノ。

 

頻繁に使うものではないが、長く使っていくためには必要なメンテナンスになる。

 

 

 

 

まとめ

別売オプションが必要かどうかは環境次第。

 

はんだ付けがそれほど好きでもないしメンドくさいと思っていた方だが、良い道具、便利な道具があれば、苦手な作業もラクに片付けられる。

 

初期投資は必要だがすぐに壊れる消耗品でもない。揃えておけばやっぱり便利だし何より楽しくなるのである。

 

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参考サイト

 

 

 

次回は、

  酸化こて先の再メッキ   に挑戦・・・

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