【道具 #9-2】 TAMIYA│タミヤ “クラフトツール ニッパー” 4種類│切れ味

道具

TAMIYAクラフトツールニッパー 4種試し切り  

 

前回『TAMIYAニッパー4モデル』の続き。

 

タミヤのニッパー4モデルで実際に資材を切断して切れ味を比べてみる。

なお、ニッパは全て新品。

 

 

 

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TAMIYAクラフトツール ニッパー part2

切断感の比較

試してみた素材は…プラ丸棒2mm、プラ丸棒3mm、プラパイプ3mm、プラパイプ5mm、プラパイプ4mm、光ファイバー線1.0mmΦ の6種類。

 

(プラパイプ5mmは写真になし)

 

1.薄刃ニッパー

 

1)プラスチック丸棒2mmΦ(透明)

 

推奨用途の最大径2mmのプラ丸棒を切断。

余裕で軽くサクっと切れる。

 

切断面はやや波打ちがでる。白化はなし。

※白化=素材に圧力がかかると均一だった密度が壊され伸張した部位が白くなる現象

 

2)プラスチック丸棒3mmΦ(白)

 

3mm丸棒も軽く切れる。

しかし切断面の中央(=ニッパー刃の合わさる部分)に白化が表れ汚い。

 

3)プラスチックパイプ3mmΦ(透明)

 

プラスチックパイプをニッパーで切ってはいけないのを承知で切断。

ゆっくり切ろうとしても、予想通りグシャっとつぶれた。

 

4)プラスチックパイプ5mmΦ(透明)

 

こちらも同様。

切れることは無く、押しつぶすだけで破片が飛び散った。

 

5)プラスチック肉薄パイプ4mmΦ(灰色)

 

同じスチロール樹脂でもグレー管は柔らかい素材なので割れることなかったが、潰れた形のまま切断された。

 

変形した切り口まわりは、切断時のストレスで「白化」を起こしている。

 

6)光ファイバー1mmΦ

 

アクリル樹脂の光ファイバー線。

透明の丸棒よりも硬い素材なので、一瞬のパキっという完食で切断。

 

完全な平面にはならないが、カッターナイフとほぼ変わらないキレイな切断面。

 

2.先細薄刃ニッパー

 

1)プラスチック丸棒2mmΦ(透明)

 

薄刃ニッパーよりも「ぬる」っという感覚で刃が入る。

刃が少し薄いだけで感触が違う。

 

切断面も薄刃ニッパーに比べて少しだけど滑らか。

 

2)プラスチック丸棒3mmΦ(白)

 

こちらも薄刃ニッパーよりも切れ込み感が軽い。

切断面は大差なく、白化現象は出る。

 

3)プラスチックパイプ3mmΦ(透明)

 

薄刃ニッパーと同じく割れて破損。

 

4)プラスチックパイプ5mmΦ(透明)

 

こちらも薄刃ニッパーと同じく割れて破損。

 

5)プラスチック肉薄パイプ4mm(灰色)

 

薄刃ニッパー同様、潰れた形で切断された。

 

6)光ファイバー1mmΦ

 

薄刃ニッパーと同じような感触で切断。

切断面はほぼ同じか、若干(きもち)平滑かも知れない。

 

3.クラフトニッパー

 

1)プラスチック丸棒2mmΦ(透明)

 

刃が厚いので、薄く切るというより押し割るような感触がある。

でも粗すぎる切断面でもなく、想像よりはきれいな方。

 

2)プラスチック丸棒3mmΦ(白)

 

薄刃ニッパーや先細薄刃ニッパーよりも切断面は粗いが、切る力は要らない。

 

3)プラスチックパイプ3mmΦ(透明)

 

予想通りの粉砕。

 

4)プラスチックパイプ5mm(透明)

 

これも予想通り。

 

5)プラスチック肉薄4mmΦ(灰色)

 

押し潰し切断。

薄刃ニッパーより刃が厚いためか、切断面も歪んでいる。

 

6)光ファイバー1mmΦ

 

カンタンに切れるが切断面は粗い。

このまま光ファイバーの仕上がり面にするには躊躇うくらいの粗さ。

 

4.モデラーズニッパー α

 

1)プラスチック丸棒2mmΦ(透明)

 

クラフトニッパーに似た様なサクっとした切れ味。

 

2)プラスチック丸棒3mmΦ(白)

 

切断面は平坦ではなくデコボコしている。

 

3)プラスチックパイプ3mmΦ(透明)

 

潰れて割れるだけ。

 

4)プラスチックパイプ5mmΦ(透明)

 

潰れて割れるだけ。

 

5)プラスチック肉薄パイプ4Φ(灰色)

 

押しつぶして切断。

しかし予想外に、潰されていてもクラフトニッパーよりはきれいにも見える。

 

6)光ファイバー1mmΦ

 

クラフトニッパーとほぼ同じ感じ。

切断面は粗め。

 

切断面の比較

プラスチック丸棒や光ファイバーの切断面を並べてみた。

 

左から、

薄刃ニッパー│先細薄刃ニッパー│クラフトニッパー│モデラーズニッパーの順。

 

1.プラスチック丸棒2mm(透明)の比較

刃表側の切断面。

写真で判り辛いが左の2本(薄刃、先細薄刃)は、そこそこ滑らかで白化もない。

 

刃裏側の切断面。

こちらは刃の角度の通りV字型が残る。

 

2.プラスチック丸棒3mm(白)の比較

刃表側の切断面。

どれも似たり寄ったりだが、右の2本(クラフト、モデラーズ)は千切ったような粗い面になっている。

 

刃裏側の切断面。

どれも、このまま表面に出る部位のパーツにはできそうにない。

 

3.光ファイバー1mm線材の比較

刃表側の切断面。

「光ファイバー」の発光面として使えそうなのは左の2本。

 

その中でも2本目“先細薄刃ニッパー”はカッターナイフ切断とあまり変わらない。

 

刃裏側の切断面。

こちらはどれも発光面としては使えそうにない。

 

 

 

まとめ

比較表

各ニッパーの特徴をまとめた表がこちら。

薄刃ニッパー 先細薄刃ニッパー クラフトニッパー モデラーズニッパー
大きさ(全長)
116mm 117mm 131mm 131mm
重さ
58g 70g 89g(重い) 49g(軽い)
グリップ
特殊ゾル 特殊ゾル 並ゾル 軟質樹脂製
耐久性
〇~◎
プラ丸棒2Φ透明 〇(◎)
プラ丸棒3Φ白 ✖白化 ✖白化 ✖白化 ✖白化
プラ丸管3Φ透明 ✖割れる ✖割れる ✖割れる ✖割れる
プラ丸管5Φ透明 ✖割れる ✖割れる ✖割れる ✖割れる
プラ丸管4Φ灰 ✖潰れる ✖潰れる ✖潰れる ✖潰れる
光ファイバー1Φ 〇(◎)

 

使用感

持ちやすさについて

薄刃ニッパーの2つは「“特殊”ゾルコーティング仕上げグリップ」になっていて、滑りにくく握りやすい素材なのが良い。

 

反対にクラフトニッパーの「(普通の)ゾルコーティング仕上げグリップ」は、いわゆるよくあるビニル被覆のようなペタペタする素材で、汚れも付きやすく感触も個人的には好きではない。

 

モデラーズニッパーの「軟質樹脂」はザラザラしたプラスチックの様で普通。

 

切れ味について

薄刃ニッパーと先細薄刃ニッパーは「プラモデルのゲート切断」専用なので、2mm以下ののプラ棒などならサクサクと切断できる。

 

細い径なら光ファイバーの線材の切断にも使えそう。

 

特に“先細薄刃ニッパー”は極々細かい部分にも刃先が届きやすく、この切れ味が続いてくれれば使い勝手の良い工具だと思う。

 

クラフトニッパーとモデラーズニッパーは、プラ棒などの素材カットにはOKだが、細かい切り出しが必要なプラモデル製作や、白化させない切断を求める作業には不向き。

 

また、両刃噛み合わせ式のニッパーに「高い平滑度」を期待するのも酷なことで、どのニッパーも1カットのみで精確な平面や直角度は得られない。

 

あくまで「ゲートの切り離し等に便利な工具」くらいの位置づけだと思われる。

 

耐久性について

どのくらい新品時の切れ味が続くのかはまだ不明。

 

「切れ味がイイのは最初だけ、薄刃ほどすぐ切れなくなる」とも聞くが、切れなくなっても研磨すればまた使えるらしいので、この辺りは様子見ながら。

 

まとめ感想

用途外の使い方になるが、薄刃ニッパーはペーパークラフトにも便利。

ハサミで切れない細部のカットや染み出た接着剤の除去などにも便利に使える。

 

他にも手工芸やプラモデルではない工作でも使える場面は多々ありそう。

 

 

 

 


 

おまけのテスト

プラスチック専用ニッパーであってもパイプの切断には不向き。

特に硬い透明パイプはバリバリと割れて飛び散る。

 

パイプはカッターナイフの転がし切断が一番キレイに仕上がる。

ニッパーで何とかしようとしないで、はやり道具は敵座適所に。

 

写真⇩ プラスチックパイプ3mmΦ(透明)

 

写真⇩ プラスチック肉薄パイプ4mmΦ(透明)

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