ナイロン被覆ケーブル『スリーブ化計画 』DIY│換装方法 part 1
hpのPCを買って残念な部分の1つ、取り回しの悪いケーブルの束。
赤色でまとまってはいるが、よくよく見れば安そうなビニル被覆線だし、撚れや捻じれを無視した束ね方をしているし、
PSU電源がモジュラジャック式ではないため、リケーブルがやり難くて仕方ない。
窓から見える度にその乱雑さが気になりだすともうダメ。
というわけで、ビニルの電線をナイロン被覆のスリーブケーブルにまとめることにした。
PCケース内をリケーブル
今回の目的は「マザ-ボード上を這い回る電源ケーブルの整理整頓」。
当たり前だけど、ケーブルを換えるためには、一度マザーボードからケーブルを抜いて交換しないといけない。
ところが、このPCの電源ユニットは直付け。
つまり、ケーブルが気に入らなきゃPSUごと交換しろ、という仕様になっている。
電源ユニットを交換する条件を以下3つに絞った。
- CORSAIR-Link 対応
- フルモジュラー式ケーブル
- ファン回転数の制御(無回転を含む)
- 850W以上
吸排気のケースファンもLEDストリップ・テープもCorsairにしたのだから、電源ユニットもCorsairにするしかない。
1 Corsair HX1200i
選んだのがコルセアHX1200i こちら。
電源出力は「必要ワット数の2倍以上の余裕をみておけ」と先人のアドバイスがあったので1200Wにした。
PSUの空冷ファンを無回転で運用したい場合、特に余裕持たせないと電源の寿命を縮めてしまうらしい。
『iCUE』対応のしるし「i」も品番についている。
パッケージの中身。
本体にラベルされている仕様。
属のフラットケーブルを並べてみた。
全部モジュラージャック式(着脱可)になっている。
一度つなげてみた。「PCケース内のエアフローを考慮した“フラットケーブル”…云々」と商品説明にあったが、このケーブルがとても固い。
このガチガチきしめんケーブルを束ねろだなんて、相当なものである。
もうちょっと柔軟な材質にならないものだろうか?
2 Sleeved Cable
“スリーブ・ケーブル”とは、ビニル電線そのままの状態ではなく、ナイロン繊維を被せたケーブルのことである。
ビニル剥き出しよりは傷つきにくく、取り回しもしやすく、ナイロン被覆の色を揃えて統一することもできる。
このhpのPCはブラック×レッドでまとめられている。
hpゲーミングのイメージカラーらしい。
ブラック基板のマザーボードに、USBコネクタ、メモリスロット、簡易水冷チューブなどが挿し色的にレッドになっている。
ここに別色のケーブルを配してしまうとちょっと不調和になってしまうので、やはり元ビニル線のように赤色にしようと思う。
というわけでスリーブケーブルのセット品を探した。
純正品がCorsairからも出ているとの情報で探し回ったが、どうやら数年前の話のようで国内では見つけられなかった。
仕方なく社外品から探すことにしたんだけど、製品キットがバラバラなので揃えるのにとても苦労した。
1.Corsair FRONT PANEL Extension kit
Corsair製フロントパネル用ケーブルのセット SKU CC-8900246。
全てスリーブ・ケーブルになっている。30cm。
RED(CC-8900246) BLACK(CC-8900244) WHITE(CC-8900245) BLUE(CC-8900247) の4色展開。
HD Audio、USB2.0、Power/Reset Switch、USB3.0 ケーブル。

Ⓒ CORSAIR
2.CableMOD Custom PSU cable
ケーブルの長さや色そしてケーブルコームの個数までオーダーできる。
CableMOD WEBストアを利用。
HX1200用マザーボード電源24pin×1本、GPU用8pin×2本、CPU用8pin×1本、GFX用6pin×1本をオーダー。
10日ほどで届いた。
3.Corsair PRO PSU CABLE KIT
実は最初にこれを買った。
しかし一部しか使えなかった。
理由は“24ピンケーブル”のコネクタ配列。
Corsair製が特殊なのかどうか判らないが「PSU機種によって24pinコネクタの形状にタイプ種類がある」
ということを知らなかったため。
この24pinケーブル探しにかなりの日数を費やすことになったのだが、結局は見つからず、CableMOD直販へのオーダーになった経緯。
このKITもそこそこの値段だったので無駄な出費をしてしまった・・・。
SATA電源ケーブル 2本、PERIPHERAL電源ケーブル 2本 は使えそう。
4.CableMOD ModFlex internal USB Cable
CableMODの汎用ケーブル。
マザーボードの内部USBを増設するために使用。
このUSBケーブルは色々使い勝手がいい。
そのまま使うだけでなく、例えば既製品にないスリーブケーブルをDIYで作りたいときにも重宝する。
3 その他の増設機器
1.Corsair COMMANDER PRO
CorsarのRGB/LEDファンとストリップ・テープを取り付けた時『NODE Pro』が付属していたが、これはRGB/LEDの制御しかできない。
上位機種の『COMMANDER Pro』は、RGB/LED制御だけでなく、iCUEソフトウエアを介して、各ファンの回転数のコントロール、PSUの監視、CPUやメモリなどの温度管理などができてしまう。
「これは便利!」ということで、マザーボード周りのリケーブルをするついでに導入することにした。
2.内部USB用HUB
COMMANDER Pro に必要な内部USB2.0増設のために追加。
NZXTの『INTERNAL USB HUB』
5V給電すれば計5口のUSB2.0を供給できるのでいろいろ便利。
また底面に磁石があってPCケース鉄板面への装着、移動がカンタン。

Ⓒ NZXT
写真⇧こちらは旧タイプ
【PC】 hpデスクトップを買って3番目にしたこと その② へつづく・・・