『ちぎれた ミニDVテープ』繋いで修理│その手順
今回修理するのは・・・『テープの切れたmini DV』。
カセットをどう開ける?
テープをどう修理する?
ビデオテープの修理に初挑戦してみた。
修理のわけ
昔むかし、ホームビデオ機として綺麗なHD画質で人気があったminiDV 。
十数年前に市場から無くなった家庭用ビデオカメラ規格の1つ。
「早くデジタル保存しておかないとテープが劣化したら見られなくなる」
と脅かされて大量のminiDVの整理を頼まれたんだけど・・・
作業中にデッキ内で動かなくなったカセットを取り出したら、テープが切れてしまった。
かなりあせった。
切れてしまった部分の再生はもう望めない。
しかし大事な記録。
その部分が途切れても、前後をつないでなんとか保存しておきたい。
テープの修理 ✇
1 練習用テープ
まずはテープのケース=カセットの構造を観察。
幸いこのSONY製miniDVテープは”ビス”を外せば分解できる構造になってる。
小さなネジだけど、慎重にやればなんとかなりそう。
大事な映像が残っているテープをいいきなり分解するのははちょっと不安。
そこで、予習として同じ構造のクリーニングテープを分解してを練習台にする。
2 作業手順
1.miniDVテープのカセット固定ネジ4本を外す
小さなネジなので無くさないように注意。
使用した精密ドライバー +000番。
2.ケースをゆっくり開く
スプリングなど小さな部品が飛ばないように慎重に。
後ほど部品を復元する時に迷わないよう、写真を撮っておくのを忘れずに。
3.リールから磁気テープを引き出し仮止めする
作業しやすいように両方のリールから十分に出しておく。
磁気のない裏側を上にして仮止めする。
仮止めには特に粘着力の弱いマスキングテープ等を使う。
(仮止めを剥がす時に磁気テープを傷つけない様に)
4.磁気テープの不要部分をカットする
つなぐ部分の両端を45度ほどの角度にすると直角より丈夫になる。
5.磁気テープ両端のカット部分を合わせる
例えば定規などで抑えて一直線になるように揃える。
6.磁気テープをつなぐ
仮押さえの定規をずらして用意した透明テープを貼る。
7.余分なつなぎテープを切り落とす
定規を使い磁気テープに傷を付けないよう、縁に沿って透明テープをカット。
8.磁気テープをリールに巻き戻す
ねじれや折れに注意して巻き取る。
9.元通りにネジを締めて組み立てる
小さな部品の取り付けミスに注意。
10.ゆるみを巻き取る
これで終了。
3 本番の修理
1.実際のminiDVを修理する
練習台に使ったクリーニングカセットと構造は同じ。
まずは分解して、切れた部分を取り出す。
同じ要領で、切れた部分を貼りあわせる。
そして無事手術成功。
まとめ
miniDVテープはその名の通り小さなカセットで幅6.6×縦4.8×厚1.2cm。
止めてあるネジも中身のスプリングも小さいので神経を使う。
ケース分解では、必ず写真を撮っておく。
再び組み立てる時、部品の向きなどを間違えないですむ。
作業中で一番大変なのは、テープを仮固定するところ。
テープの巻き癖のせいで仮固定がうまくいかず、実際は何度もやり直している。
繰り返してるうちにテープに折れ傷が増えてしまうし、なかなか一直線にそろわないし、四苦八苦してる時にスプリングが外れてどっか行ってしまうし・・・
ホント大変だった。
神経使って胃が痛い。
出来ればもうやりたくない修理である 😓