【道具 #26-2】 スタンダード ”goot はんだヘルパー ST-93” 改良│改造

改良

はんだ付け補助具大型goot ST93固定ボルト 改良編  

 

道具#26で導入した、はんだ付けヘルパーST-93

 

安定感と耐久性は十分なのだが、使い勝手が良くないところがある。

 

今回は『goot はんだヘルパーの改良』をしてみた。

 

 

 

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ST-93 改良

ボールジョイントの弱点

ST-93の最大の特徴は、わに口クリップを多方向に動かせる多関節クランプを備えているところ。

 

自在に動かせるのは”ボールジョイント”によるところが大きいのだが、反面それが弱点にもなっている。

 

間接ボールを薄い板2枚で挟んで固定という構造も一因。

さらに固定に使われる手締めのローレットボルトがとても締めにくいのだ。

 

写真⇩ 黒いツマミは全てローレットボルト(別名ノブボルト)

 

締め難く感じるその原因はローレット(ギザギザの黒いツマミ)が小さいこと。

小さい故に強く締めたつもりでも締まり切らず、作業中にすぐ動いてしまったりしてイライラする結果となる。

 

また指先に力が集中するので、緩めたり緩めたりを繰り返していると指が痛くなってきたりもする。

 

1  固定ボルトの交換

そこで、これら固定ローレットボルトを全て入れ替えることにした。

 

指先でも回しやすいカタチ、力を入れやすいサイズに交換する計画。

 

1.メインポール(支柱)

支柱は台座にM5の六角頭ボルトで固定されている。

 

これを”ノブボルト”に交換する。

ノブボルトは指先で回せるようにハンドル(ノブ)がついているボルトのこと。

ノブ部分はプラスチック製だったり金属製だったりする。

 

ここではM5×首下12mmを用意。

ヘッド径は25mmΦ。

 

2.アーム

四角柱アーム根元には2種類のローレットボルトが使われている。

 

ボールジョイントの固定にはM5ローレットボルト。

 

支柱と四角アームの固定部分にはM4ローレットボルト。

 

これらをそれぞれ違うノブボルトに交換する。

用意したのは”キャンディノブ”と呼ばれる2枚のツマミ羽根があるタイプ。

 

青色の方がM5、黄色の方がM4。

(色は任意、全部で5色ある)

 

下調べをして、各サイズのノブボルトを揃えたつもりだったのだが・・・

ここでちょっとミス発覚。

 

M5のキャンディノブボルト(青色)を四角アームのクランプ部に使用したところ、ノブが大きすぎて支柱に当たってしまった。

M4もM5も頭の大きさ(径)は同じはず…と勘違いしていたミス💦

 

👉メモ・・・ノブは回転するので回転径に注意

 

仕方ないので、この部分だけ予定を変更。

 

キャンディ形はやめて、普通の丸型ローレットボルトを用意した。

 

写真下⇩ 青いローレットノブのM5ボルト

 

ちなみに、付属品ローレットM5ボルトの頭径は約17mmである。

 

対して、新しく用意した色ローレットの頭径は約14mm。

 

3mmも細くなってしまった。

 

ツマミ径が小さくなっては反って締めにくなりそう?

と思われたが、ツマミの厚みが8mmあって力を入れやすかったので安心。

 

3.わに口クリップのクランプ

わに口クリップのクランプにもボールジョイントが使われている。

 

M5ボルトは、わに口クリップの固定とボールジョイントの固定を兼用している。

 

M4ボルトは、四角柱アームへの固定を担っている。

 

これらも”キャンデイノブ”ボルトに交換する。

 

青色がM5、黄色がM4。

 

しかしM5のノブ径は大きい。

 

ボルト径が1mm違うだけで、ノブをこんなに大きくする必要あるのか?と思うくらいM5のは巨大すぎる。

 

5.ボルト交換完了

青色と黄色のカラーアクセントにしてみた。

 

1か所だけ丸型ローレットにしたのが目立っちゃうかな? と気にしていたが…

 

”キャンディノブ”のカタチと大きさの主張が予想外に強く、それどころではない存在感を醸し出している。

 

2  ボールジョントの滑り止め

締め込みボルトを交換したので、次はツルっツルのボールジョイント表面を滑り難くすることを考えた。

 

これが滑らなければ喰い付きが良くなり、固定力が増すはずである。

 

案は2つ。

 

1)ボールジョイント表面にヤスリなどで傷をつける。

2)ボールジョイント表面に滑りにくい素材を塗るか貼る。

 

1)は紙ヤスリなどで手軽に出来るが加工に失敗した時の傷が心配。

2)は素材次第ではあるが試したり止めたり復元がしやすい。

 

1.素材

というわけで 2)案を採用。

 

あれこれ検討したが、お手軽にできる熱収縮チューブをかぶせてみることにした。

素材は電線ケーブル被覆に使われるPE系。

 

まずボールジョイントの径を計る。

 

どのボールジョイントも共通で、約12mmΦ。

 

ボールジョイントの高さは基部から約20mm。

 

熱収縮チューブを用意する。

 

内径12mm、収縮後は1/2の約6mmΦになるものを選ぶ。

 

これを長さ20mmでカット。

 

仮にかぶせてみる。

 

2.取り付け

熱収縮はヒートガン(熱風ドライヤ)で行う。

 

熱収縮後の様子。

 

径は約1/2に、長さも1%くらい縮んだ。

 

素地では12.04mmだったジョイント球径は 12.73mmになった。

 

さっそくクランプしてみる。

 

なかなかイイ感じで滑りにくくなった。

 

金属球のままで締めるよりも少し弱い力で、ボルトの固定ができる。

 

 

 

まとめ

ノブボルトについて

今回はじめて使った”キャンディノブ”という形はとても力が入りやすく良かった。

 

ただM5の方はノブ径が32mmもあって見た目的にも大き過ぎ?なので、使用箇所によってはノブが邪魔になるかもしれないが、そこはしらばく様子見。

 

ボールジョイントの滑り止めについて

そもそも「ツマミボルトが締めにくい すぐ緩む」という声(ユーザーレビュー)は昔からあるようで、メーカー側で改善してくれてもよさそうな問題。

 

でも何故か何年経っても変わらないまま。

なのでユーザー側で工夫しなきゃいけない。

 

滑り止め加工は、安い素材でカンタンに改良できた。

ただ、気になる点も1つ。

 

思い切り締めても、若干ニュルっと動き出しそうになる”感触”が残る。

たぶんこれは被覆チューブの弾力のせいと思うが、まあ許容範囲。

 

しばらく使っていると被覆が破れるかもれない?心配もあるが、安い材料なので何度でも被せ直せばいいと思う。

 

品質について

最近のST-93ST-92はちょっと品質がよろしくない。

 

例えばST-92のクリップ部分。

 

このクリップは四角パイプに溶接されているが、直角であるべきところ傾いていたり変形している。

 

またクランプのネジ穴が、触ると怪我をするくらい切削バリが残っていたりする。

※後に自分でヤスリ掛けをした

 

昔のgoot製品はもう少し出来が良かった。

メーカーはちゃんと製品チェックをしているのだろうか?

 

「made in japan に安心と信頼を期待するのは昔の話」

なんてことになってほしくはない。

 

ST-93ST-92も良い製品。

似た様なコピー商品に追い越されないよう、今後改善されることを強く望みたい。

 

 

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