【道具 #18】替刃メス “FEATHER BLADE & HANDLE” 選び方│感想

道具

替刃式メスFEATHER ブレード & ハンドル比較│開封│レビュー

 

ステイホーム=家の中でできるコトを探りつつ始めた DIY工作室

興味の趣くまま作ったり直したり弄ったりしていく中で、揃えた道具や工具などを紹介。

 

第十八回は切れ味鋭い『フェザーの替刃メス』

 

 


FEATHER・・・メスやカミソリ(剃刀)など替え刃物の日本企業


 

 

 

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FEATHER Scalpel Blade

「外科用メス」としても用いられるFEATHER(フェザー)社のメス。

替刃には様々な形状がある。

 

現在は13種類。

 

写真⇩ フェザー製品カタログより抜粋

ⒸFEATHER

 

刃先の種類

模型工作などの用途に使いやすそういなのが No.10・11・12・14・15 あたり。

どれもステンレス製の薄刃。

 

素材の形状や切り方によって使い分けられる。

 

1.形状

No.10

刃先だけがカーブしている刃。

曲線のカットや素材の表面に薄く切れ目を入れたり細工をするのに便利。

 

刃渡りは約25mm。

 

No.11

直線カットにはこの刃。

画用紙や厚紙だけでなく、スチレンボードやゴムシートなど柔らかい素材も切り出せる。

 

刃渡りは約20mm。

 

No.12

ピーリングナイフの様な三日月型。

奥深の作業やくり抜くような作業に便利。

 

刃渡りは約15mm。

 

No.14

刃渡り全体が緩やかにカーブしている刃。

球体など丸みのある面のバリ取りやパイプ等を押し切りするのに便利。

 

刃渡りは約25mm。

 

No.15

No.10を先細にしたような刃。

穴奥のような狭い場所や細かい作業に便利。

 

刃渡りは約10mm。

 

2.厚さと重さ

替刃の厚さはどれも0.38mm。

 

重さは 0.3gから0.5gくらい。

 

 

 

FEATHER Blade Handle

ハンドルの素材はステンレス製。

 

ハンドルの形状は、平板タイプと細軸タイプがある。

 

写真⇩ フェザー製品カタログより抜粋

ⒸFEATHER

 

ハンドルの種類

ハンドル先端=刃ホルダー部分の違いで、大きく分けて2種類ある。

 

細軸 No.3/No.7  など・・・替刃 No.10・11・12・12d・14・15・15c に適合する。

太軸 No.4/No.4L など・・・替刃 No.20・21・22・23・24・25 に適合する。

 

1.ステンレス製

No.3ハンドル

用途が広い標準ハンドル。

 

平置きできる形状。

 

長さは約125mm。

 

平たい形状で、握り部分の厚みは最大で約4mm。

 

幅は約10mm~12.5mm。

 

重さは約20g。

 

No.4ハンドル

No.20~No.25の大きめ替刃に用いるハンドル。

 

長さは約135mm。

 

No.3のハンドルと比べるとやや大きいことが判る。

 

写真⇩ 細軸/No.3の替刃ホールド部分

 

写真⇩ 太軸/No.4の替刃ホールド部分

 

No.7ハンドル

ペンタイプの細身ハンドル。

 

曲線の切断など刃先を回すような使い方に便利。

 

長さは約162mm。

 

幅は先端部で約6.5mm。

 

中間部分で約7.2mm。

 

ハンドルの厚みは約4.5m。

 

重さは約24g。

 

 

2.チタン製

1603S-3ハンドル

ペンタイプの丸軸ハンドル。

 

まん丸い形状なので、繊細な回転動作がしやすい。

反面、置いた時に転がりやすいので管理には注意。

 

ステンレス製の平ハンドルと違って、箱包装されている。

 

同封されている説明書。

 

長さは約160mm。

 

このハンドルは“チタン合金製”なので磁石に反応しない特徴がある。

 

例えばネオジム磁石やモーターを使った工作などで「不意にメスハンドルが吸着してしまって危ない思いをする」といった危険を回避できる利点もある。

 

写真⇩ ステンレス製ハンドルは磁石に吸着する性質のステンレス素材

 

写真⇩ チタニウム製は磁石にはつかない

 

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3.プラスチック製

これはFEATHER純正品にはないが、デザインナイフの柄も流用することができる。

 

ただし、FEATHERメス刃の幅とデザインナイフ先端のグリップ部の幅が合致しているわけではないので、自己責任での使用になる。

 

 

 

Scalpel Blade 付け外し

替刃の付け方

どの替刃もアルミシートに個包装されている。

 

▶マーク側から開くと替刃の根元部分が現れる。

無理に反対側を開けようとすると鋭い刃先に触れてしまうので要注意!

 

替刃の取り付けは素手でも良いが、ペンチやプライヤなどを使えば安全に行える。

その際は先端にギザギザのない「溝無しタイプ」だと替刃を傷つけ難い。

 

ペンチで替刃を挟んで保持。

先端に溝が無い代わりに滑りやすくもあるのでしっかり握る。

 

ハンドルの先端側から替刃を挿し込み、長穴を合わせながら奥に差し込む。

 

取り付け完了。

 

写真⇩ 同じ要領で5種類の替刃を装着

 

替刃の外し方

1.普通のペンチ

指で替刃をつまんでハンドルから外すことも出来るが慣れてても危ない。

替刃を装着した時の様に、ペンチやプライヤで替刃を外すと安全。

 

外し方は・・・

①替刃の根元側の端をペンチで挟む

 

②持ち上げるとハンドルとの隙間ができる

 

③替刃の端を浮かせたまま替刃を抜くようにペンチで少しずらす

 

④ペンチを挟みなおし替刃をハンドルから抜き取る

 

2.ブレイドプライヤー

No.3ハンドルに対応した金属製のプライヤー。

 

替刃を外す為だけの専用工具。

 

長さ約135mm、幅が約16mmのステンレス製。

 

使い方は・・・

①替刃ブレイドの胴(クビれた部分)をブレイドプライヤの受け口にはめ込む。

 

②プライヤを押し下げる

 

③替刃が押されてたわむので、そのままメスハンドルを引く。

 

④替刃がブレイドプライヤに残り、ハンドルから外れる。

 

3.ブレイドリムーバー

こちらもNo.3ハンドルに対応しているプラスチック製の替刃外し道具。

 

 

大きさは79mm×26mm×20mm

 

重さは約12g。

 

使い方は・・・

①ブレイドリムーバーの差し込み口にメス刃を差し込む。

 

②ハンドルが当たるまで奥に差し込んだら、ブレイドリムーバーのボタンを押す。

 

ボタンを押すことでメスハンドルのロック部分から替刃が浮く仕組み。

 

替刃がハンドルから浮いたら、ボタンを強く押したままメスハンドルを引き抜く。

上記の金属製プライヤに比べて、少々コツとチカラが必要。

 

外れた替刃はブレイドリムーバー中に残り、廃棄する刃をまとめておける。

 

 

 

Scalpel Blade 特徴

薄さ

普通のカッターナイフやデザインナイフの刃厚は0.50mm。

対してFEATHERの刃厚は0.38mm。

 

このわずかな差が切れ味の差になっていて素材への喰い付きも鋭い。

 

写真⇩ デザインナイフの刃

 

写真⇩ フェザーメスの刃

 

粘り

ブレイドが薄いだけでなく、粘りもある。

 

もちろん限界があるが、数ミリ程度のたわみなら破損しない。

(曲げても良いということではない)

 

 

 

 

Scalpel Blade 注意点

刃先の破損

特に No.11番のように先端が鋭利な刃先は欠けやすい。

 

紙やスチレンボードど柔らかい素材なら心配ないが、プラ板やゴムシートなど刃先が喰い込みやすい素材には要注意。

力の加減や刃の寝かせ方(刃の立て過ぎ)で折ってしまう事がある。

 

刃先の保護

最後に刃先の保護について。

 

ハンドルにも替刃にも収納時の保護パーツは付属していない。

なので、ビニルチューブを使って安全キャップにしてみた。

 

1.No.3ハンドル用の保護キャップ

No.3ハンドルの握り部分は約9.5mm。

 

平たいハンドルなのでチューブを楕円形にして差し込むことになる。

内径9-10mmくらいでは抜けてしまうので、内径7mmのチューブを用意。

 

先端側から差し込んでみて、ある程度の力加減の深さで止める。

 

刃先から10mm以上の余裕を残して、ビニルチューブをカット。

 

2.No.7ハンドル用の保護キャップ

No.7ハンドルの握り部分は約5.6mm。

 

内径5mmのビニルチューブを用意。

 

同じ要領で他のハンドルにもビニルチューブを装着。

 

鋭い歯先なので“保護キャップ”は必要。

 

 

 

まとめ

FEATHERメス刃はとても良く切れる。

刃の形状も数種類あるので、工作やペーパークラフトなどにも最適。

 

欠点も勿論ある。

 

1つ目は切れ味が落ちやすいこと。

薄刃ゆえの宿命かも知れないが、新品時の感動的な切れ味が長くは続かない。

 

2つ目は硬い素材には不向きなこと。

例えば画用紙や厚紙ならきれいに切れるが、厚みのあるスポンジなどは刃渡りが短いこともあって不得意だし、硬いボール紙やプラ板などは刃がたわみやすいので不向き。

 

道具なのでやはり適材適所の使い分けは必要。

 

ダンボールなど厚手のモノはカッターナイフなどの方が便利だし、プラスチックや木材にはデザインナイフなど厚みがあって撓みにくい刃が向いている。

 

フェザーメスは繊細な作業、例えば精密なペーパークラフトや切り絵など、薄手素材の加工や細工には大いに活用できそうである。

 

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