【改良】TAMIYA│タミヤ “パワーコンプレッサー” 防音対策│感想

改良

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初めてエアーブラシタミヤ パワーコンプレッサー防振と制振│その効果  

 

 

TAMIYAエアブラシ用コンプレッサの防振・防音対策のつづき。

 

防振対策として『タミヤ純正 防振マット』を設置。

詳細は ⇒ こちら

 

制振対策として『鉛シート』を貼り『ゴム足』を交換し『ラバーマウント(アイソレータ)』を追加した。

詳細は ⇒ こちら

 

 

防振と制振をあわせての効果についてノイズレベルを測定して検証する。

 

 

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制振グッズの効果を検証

1  測定環境

デスク上に置くか床に置くか、パワーコンプレッサーの設置場所の問題。

 

前回に検証した結果、直置きでも防振マット使用でも「床置きの方が約1~3dBほど静音」といいう結果だった。

 

デスクの下は天板や側板で囲まれていて反射音もあり、騒音レベルが上なのでは?と想像していたが、自分の環境では違っていた。

 

よって少しでも静かな場所を、ということで、コンプレッサーの定位置は床上(デスク足元)に決定。

 

改めて制振グッズを装備したコンプレッサーを机下に設置し、騒音レベルを測定する。

 

環境は前回とほぼ同じにして測定。

 

まず、近くには何も電化製品がない室内でのノイズレベルを測る。

 

35.2dB。

 

2  鉛シートの制振効果

何も対策していないデフォルト状態では、ノイズレベルは約 60.4dBだった。

(過去記事は ⇒ こちら

 

コンプレッサーの電源をオン。

基準の60.4dbからどう変化するのかを見ていく。

 

1.鉛シート/床に直置き

まずは、本体(防振/制振グッズ改造)を床に直置きした状態から。

 

結果56.8dBで、効果はマイナス3.6dB。

 

2.鉛シート/発泡ポリエチレン板(梱包材)

デフォルト基準値 60.4dB−55.7dB=4.7dBのダウン

 

3.鉛シート/TAMIYA防振マット 1枚敷き

デフォルト基準値 60.4dB−55.5dB=4.9dBのダウン

 

4.鉛シート/TAMIYA防振マット 2枚重ね

デフォルト基準値 60.4dB−54.2dB=6.2dBのダウン

 

5.鉛シート/発泡ポリエチレン板+TAMIYA防振マット

デフォルト基準値 60.4dB−54.7dB=5.7dBのダウン

 

6.鉛シート/ONKYOスピーカーベース

デフォルト基準値 60.4dB−55.0dB=5.4dBのダウン

 

7.鉛シート/ONKYOスピーカーベース+TAMIYA防振マット

デフォルト基準値 60.4dB−54.7dB=5.7dBのダウン

 

8.鉛シート/ミニ台車

片付けることを考えて、できればミニ台車 の上で運用できればとも考えた。

 

しかしミニ台車への直置きはノイズが発生し、鉛シート効果が相殺されてしまった。

 

デフォルト基準値 60.4dB−57.5dB= 2.9dBのダウン

 

9.鉛シート/ミニ台車+防振マット2枚

そこでミニ台車に 、「効果大◎」の防振マット2枚敷きを試してみた。

 

しかしどういうわけか、さらに増音してしまった・・・何故?

 

デフォルト基準値 60.4dB−59.3dB= (たった)1.1dBのダウン。

 

10.鉛シート/電源タップBOX+防振マット2枚

もう1つの置き場所案、デスク下にある電源タップ整理BOXの上。

 

足元の整理上とても都合がいいので、いちおう試してみた。

 

しかし、デフォルト基準値 60.4dB−61.8dB=-1.4・・・プラス1.4dBのアップ

 

3  アイソレータとゴム足(大)の制振効果

1.鉛シート&アイソレータ/床に直置き

デフォルト基準値 60.4dB−56.4dB=4.0dBのダウン

 

2.鉛シート&アイソレータ/発泡ポリエチレン板(梱包材)

デフォルト基準値 60.4dB−53.2dB=7.2dBのダウン

 

3.鉛シート&アイソレータ/TAMIYA防振マット 1枚敷き

デフォルト基準値 60.4dB−53.5dB=6.9dBのダウン

 

4.鉛シート&アイソレータ/TAMIYA防振マット 2枚重ね

デフォルト基準値 60.4dB−56.4dB=8.1dB もダウン⤵⤵

 

今回の検証では最小値

 

5.鉛シート&アイソレータ/発泡ポリエチレン板+TAMIYA防振マット

デフォルト基準値 60.4dB−56.4dB=7.8dBのダウン

 

6.鉛シート&アイソレータ/ONKYOスピーカーベース

デフォルト基準値 60.4dB−56.4dB=5.6dBのダウン

 

7.鉛シート&アイソレータ/スピーカーベース+TAMIYA防振マット

デフォルト基準値 60.4dB−56.4dB=6.1dBのダウン

 

8.鉛シート&アイソレータ/ミニ台車

デフォルト基準値 60.4dB−58.5dB=1.9dBのダウン

 

ただ、鉛シートの直置き状態(56.4dB)よよりは +2.1dB 増加した⤴。

 

9.鉛シート&アイソレータ/ミニ台車+防振マット2枚

デフォルト基準値 60.4dB−56.5dB=3.9dBのダウン

 

10.鉛シート&アイソレータ/電源タップボックス+防振マット2枚

デフォルト基準値 60.4dB−56.4dB=4.0dBのダウン

 

 

まとめ

測定結果

測定日:2020年7月23日

気温と湿度: 27.2℃ / 50%

室内音圧レベル: 35.2dB

設定エアー圧 :0.2MPa

デスクの下(dB)
  デフォルト 鉛の板 鉛の板+アイソレータ+ゴム足
直置き(敷き物なし) 60.4(基準) 56.8(-3.6) 56.4(-4.0)
発泡ポリエチレン(梱包材) 58.9(-1.5) 55.7(-3.2) 53.2(-5.7)
防振マット1枚 58.7(-1.7) 55.5(-3.2) 53.5(-5.2)
防振マット2枚 57.4(-3.0) 54.2(-3.2)  52.3(-5.1)
発泡ポリエチレン+防振マット1枚 57.1(-3.3) 54.7(-2.4)  52.6(-4.5)
スピーカーベース 61.0(+0.6) 55.0(-6.0) 54.8(-6.2)
スピーカーベース+防振マット1枚 59.0(-1.4) 54.7(-4.3) 54.3(-4.7)
ミニ台車 60.9(+0.5) 57.5(-3.4) 58.5(-2.4)
ミニ台車+防振マット2枚 59.3 56.5
電源ボックス+防振マット2枚 61.8 56.6

※( )内は、制振対策無し(デフォルト)状態からの変化値

 

結果からわかること

  • 鉛シートやラバーマウント(アイソレータ)の効果は確実にあり
  • TAMIYA防振マット2枚敷き+鉛シート&アイソレータ仕様が最小値だった
  • TAMIYA防振マット2枚と 発泡ポリエチレン+防振マット1枚 の効果もほぼ同じ
  • ミニ台車上で運用したい場合、防振マット2枚で床直置きと同等の音レベルにできた
  • デスク下の電源タップBOX上はプラスチック板が共鳴してしまうのでNGだった

 

防音対策で、お手軽にできる一番のお勧めは「防振マット2枚重ね」。

さらに騒音ダウンを求めるなら『鉛シート』のような制振グッズや『ラバーマウント』のような絶縁体ゴム足も効果◎である。

 

 

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