ストレージ増設『WD RED SA500 2.5インチSSD』換装方法│レビュー
現在のデータ保管用SSDはウエスタンデジタル製の『WD RED 2TB』1基。
残容量が40%を切ってきたことから4TBに交換することにした。
WD ラベルの色
WDのドライブには青ラベル、黒ラベルなど用途別に種類がある。
今回選んだのは、同じWD(ウエスタンデジタル)製の赤ラベル『WD RED SA500 SSD』。
この赤ラベルは“SOHO(Small Office / Home Office)” や “NAS(Network Attached Storage)”システムなど24時間稼働も想定した高耐久モデルで、保証年数は5年となっている。
ただWDに限らず、保証年数いっぱいまで使い続けることはどうも心配。
運用状況にもよるが5⃣年以内を目途に交換するように安全策をとっていこうと思う。
WD SSDの取り付け
1 パッケージ
十数センチの紙箱に収められている。
写真⇩ 左が赤ラベルSA500のSSD/2TB、右が4TB。
内容はいたってシンプル。
説明書と本体のみ。
インターフェイス端子部分にシーリングがしてある。
2 インストール
PCケースのストレージベイへ取り付ける。
このhpデスクトップPCはTOOLレスのオープンベイになっている。
留めネジは無く、赤い布タブを持って引く抜くとドライブトレイが取り出せる構造。
もちろん電源入れたままのHOTスワップ対応。
写真⇩ No.1トレイには今まで使用していたSSD/2TBがある。
右側のNo.2トレイを取り出し、新しいSSD/4TBを取り付ける。
ストレージ・トレイはツールレスで引き出せるが、SSD自体はトレイにネジ止めしなければならない。
SSDの固定はトレイの裏側から。
M3ネジを4本使用する。
PCの組み立てやメンテナンスにも便利な充電式の電動ドライバー。
今回はPanasonicのminiQuを使用。
No.2トレイへ新しいSSD/4TBの取り付け完了。
写真⇩ 既設No.1トレイと共に、PCケースのベイにセット。
この後、旧SSD/2TBから新SSD/4TBにデータを移動し、旧SSD/2TBは退役の予定。
WD SSDのフォーマット
新しいSSDを入れたら、先ずはフォーマットしなければ使えない。
1 フォーマット手順
1.デバイスマネージャーを確認
[ディスクドライブ]に新しいSSDが認識されていることを確認。
ここに表示されていないと、組み込み(搭載)自体が出来ていないことになる。
デバイスマネージャーに認識されていることを確認。
でも未フォーマットだと、スタートメニューには未だ表示されない。
2.ディスク初期化の手順
[スタートメニュー]内の[PC]を右クリックすると[コンピュータの管理]があるので、クリックして開く。
未フォーマットのドライブがある場合、[ディスクの初期化]を促すウインドウが出る。
もし出なくても、初期化されていない該当ドライブ(今回はディスク1)をクリックすると出てくる。
パーティションスタイルの選択画面になるが、2TBを超えている場合はGPTしか選択できない。
「OK」を押すと「新しいシンプルボリューム」画面になる。
そのままクリックすると「新しいシンプルボリューム ウィザードの開始」に進む。
「次へ」をクリックするとボリュームサイズの選択画面になる。
今回はパーティション分けしないので、フルボリュームで「次へ」をクリック。
ドライブレター(アルファベット文字)の設定画面になる。
自動的に順番のアルファベットが表示されているが、別の文字にも変更可能。
変更しないなら、そのまま「次へ」をクリック。
ここでファイルシステムを選択する。
Windows10ではNTFSのままでOK。
ウィザードの項目設定はここまで。
画面上の「完了」をクリックすると、クイックフォーマットが始まる。
クイックフォーマットは文字通り、すぐ終了する。
あっと言う前の2~3秒。
[コンピュータの管理] 画面を見ると、ディスク1の表示が「未割り当て」から「○○GB NTFS」に変わっているのがわかる。
3.ドライブ名称の変更
フォーマット後にスタートメニューを見ると、先ほどは表示されなかったドライブ「(E)」が確認できるが、新ドライブの名前が「ボリューム」のまま。
これでは使いにくいので、好きな名称に変更する。
右クリックすると出てくる[名前の変更]で可能。
2 新ドライブへデータ移動
画面上が旧ドライブ(D)、画面下が新ドライブ(E)。
およそ1TBのデータを引っ越しさせる。
予測時間は 約45分と出ている。
実際に計ってみたら、44分30秒で完了した。
WD SSDの速度チェック
WD RED SA500 SSDの読み書き速度を計ってみる。
1 スピードテストのツール
使用するソフトはお馴染み“CrystalDiskMark”。
フリーなので『杜の窓』などからダウンロードして使わせていただく。
2 計測
1.WDS200T1R0A-EC
まず旧SSD/2TB(現状Dドライブ)から。
テスト回数は「5」、テストサイズは「1GiB」に設定。
結果は以下の通り。
計測時間は約 4分44秒。
テスト回数「3」でも試してみた。
計測時間は約 3分22秒。
WDカタログ値は「読み取り560MB/秒、書き込み530MB/秒(最大)」と記されている。
まあこんなものかな、という結果。
2.WDS400T1R0A-EC
次に新しいSSD/4TB。
同機種のSSDであっても、容量が大きいほど高速になると言われているので期待。
テスト回数は「5」、テストサイズは「1GiB」に設定。
計測時間は約 4分44秒。
ほどんど変わらない・・・。
テスト回数「3」でも試す。
計測時間は約 3分22秒。
やっぱり変わらない・・・。
SSDの容量を2倍にしても何ら速度的な変化はない、という結果になった。
速度アップのためのSSD交換じゃなかったわけだが、、ちょっと期待しただけに残念。
3.WDS100T3XHC-EC
ついでにCドライブに使っている WD 黒ラベルの内臓SSD SN750/M.2も計ってみた。
テスト回数は「5」、テストサイズは「1GiB」に設定。
計測時間は約 4分42秒。
テスト回数「3」でも試す。
計測時間は約 3分22秒。
カタログ値は「読み取り3470MB/秒 書き込み3000MB/秒(最大)」と記されているが、約6%ほど低い結果だった。
マザーボードが旧型のせいかも知れないが、ちょっと残念。
まあそれでも困るほど遅いわけじゃないし、安心感の方が大事なのでこれで十分。
まとめ
HDDは勿論、SSDになっても容量いっぱいまでデータを詰め込んだりしない。
読み書き速度の低下、フラッシュメモリの劣化を早めてしまうらしいから。
いろいろ調べてみるとSSDの場合は、最大でも70~75%までと言われているらしい。
個人的には「耐用年数内でも容量のが60%過ぎたら交換時期」をマイルールにしている。
大事なデータは二重三重のミラーコピーをして別ドライブに保管し、日常使用のデータ用ドライブ(DやE)は新たに買いなおす、という安全策。
耐用年数ぎりぎりまで使ったことはないが、HDD時代の頃も(自分は)ウエスタンデジタル社のドライブでトラブルに遭ったことはない。
寿命未満で交換するようにしているせいもあるが、これからも品質的に安心して使えるブランドだと思う。