【模型】太陽光で世界一周した航空機 “Solar Impulse” 実機と模型

模型

helpaSOLAR IMPULSE1/200ディスプレイモデル 実機    

 

 


ソーラー・インパルス…太陽光電池だけで世界一周を達成したプロペラ航空機


 

 

ソーラーインパルスの計画は、太陽光エネルギーのみを動力電源とする航空機で世界一周を目指すプロジェクト。

 

スイス工科大学にて2003年にスタート。

実験機(プロトタイプ)は2009年に初飛行が成功し、2010年には26時間の昼夜連続飛行を達成した。

 

 

 

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ソーラーインパルスの偉業

実験機の成功によって、2011年からソーラーセル面積を増やした2号機の製作が始まり、2015年3月に世界一周に向けてアブダビ空港を出発。途中トラブルに見舞われながらも世界一周を成し遂げた。

 

計画では昼夜連続で飛行し6日で世界を一周する予定だったが、6月には天候悪化によって日本愛知県に寄港し3週間ほど足止め、その後7月にハワイには修理のため約10か月も駐機。

 

結果1年4か月をかけて達成。

トータルの飛行時間は550時間だった。

 

このソーラーインパルスは、2名のパイロットが交代しながら操縦した。

もちろん2人だけで成しえた偉業ではない。

 

2015-2016年の世界一周飛行では、モナコに構えた管制室に約60人のスタッフが常駐し、また飛行をサポートするため、寄港地の整備や片付け、次の着陸地へ先回り準備などにもさらに約60人の地上スタッフが常時行動した。

パイロットの環境も過酷で、高高度用に酸素マスクも用意されていた。

 

数日間の連続飛行中、降りて休憩というわけもいかない。

食事はもちろん、トイレもコクピットのシートの上。

睡眠も機上で、自動操縦を使いながら15~20分の仮眠を繰り返す方法がとられた。

 

日本からハワイへの6日間の飛行では熱帯気候の温度差にリチウムイオン電池が耐え切れずオーバーヒートし、電力ギリギリの飛行でハワイにたどり着いたそうだ。人も飛行機も、「耐久」「耐空」レースの様相だった。

 

 

実機のソーラーインパルス(プロトタイプ)

SOLARIMPULSEの公式資料はこちら

Ⓒ Solar Impulse Foundation

 

  • 全    長:21.85m
  • 全    高:6.4m
  • 翼    幅:63.4m
  • 飛行重量:1600kg
  • セル面積:200m²(11628個)
  • セル出力:ピーク時45 kW/200 m²
  • 飛行動力:7.5kW(10HP)×4基
  • 巡行速度:70km/H
  • 巡航高度:8500m(最大12000m)
  • 乗    員:1名
  • 製造国:スイス連邦
  • 機体番号:HB-SIA

 

 

 

模型のソーラーインパルス(1/200)

  • 全    長:94mm(ピトー管含まず)
  • 全    高:31mm
  • 翼    幅:315mm
  • 重    量:12g
  • 製造国:ドイツ連邦共和国

 

1 開封

外箱パッケージの写真。

 

機体はほぼ完成品。プリント塗装もされている。

 

機種や翼にある3本のピトー管?部品だけ自分で取り付ける仕様。

 

透明プラスチックのディスプレイスタンドが付属。

 

機体の裏側にスタンド固定用の穴が2つある。

 

2 ディスプレイ

実機をスケールダウンした正統派?ディスプレイ・モデルになっている。

 

スポンサーのロゴ・ステッカーも再現されており、なかなかカッコイイ。

 

細長い翼は、鳥人間コンテストの滞空競技機のよう。

 

飛行時にゆるやかに撓む繊細な曲線に機能美がある。

 

3 機体測定

ウイングスパンは実測値で315mm、機体全長は機種から垂直尾翼まで94mm。

 

重量はわずか12g。

 

ディスプレイ台も12g。

 

半球状のベースには Main Partner [Schindler](スイスのエレベータ会社)の文字が入れられている。

 

スポンサー向けに作られたものなのかな?

 

 

ソーラーインパルスの価値

実機の値段

ソーラーインパルスの偉業はもちろん、太陽電池のみで大陸間を飛行し地球を一周したことである。

化石系燃料は一切使用していない。

 

プロトタイプでは12000個のシリコン太陽電池セルを主翼と水平尾翼に備え、66kWの出力を得た(2号機では1万7248個セル)。

また夜間飛行のために蓄電用リチウムイオンバッテリーを633kg搭載し、出力は13 kW (17.4 HP)×4基分あった。

 

機体はほぼ90%がカーボン繊維複合素材で出来ており、胴体部分はカーボン素材のハニカム構造、翼もカーボン素材によるリブ組みになっている。

 

計画時の初期予算は1億500万スイスフランだった。

その後の予定外の駐機や修理で2000万ユーロ(当時換算約27億円)の追加援助を必要とするなど、最終的には1億6000万ドルの費用(機体+経費)が掛かったそうである。

 

化石系燃料の排気ガスを出さない点については確かにクリーンエネルギーな技術。

ではあるが、日本が購入したことで有名なF-35戦闘機が116億円?オスプレイが120億円?とか言われてもおり、ソーラーインパルスの160億円超という膨大な費用が果たしてエコなのかどうか、庶民的にはちょっと難解ではある。

 

しかしこのプロジェクトによって開発された軽量薄型の太陽電池パネルや推進モーター、その他の機器類や技術は次世代への確実なステップにはなっているのは確かである。

 

 

模型の値段

ところで、このソーラーインパルス・ディスプレイモデルはドイツのherpaという航空機模型メーカーの製品。

 

現在の商品ラインナップにはなく、当時の正確な定価が判らなかったが、現在も販売中のherpaエアライン機モデルを参考すれば €22.96~59.95 (約2660-7000円)あたり。

日本では2012年10月の発売、当時実売価格は6000円位だった。

 

完成モデルとしてはそこそこの出来上がり。

実際のように主翼にソーラーセルパネルが仕込まれていてプロペラが回ってくれたら完璧なんだけど、それは望み過ぎか。

 

しかし限定生産だったのか不人気だったのか、今は中古でもあまり見かけない。

あっても少々高値だったリする。

 

当時は買えなかった自分も中古機を2倍強で買ってしまって、やはり高級機と実感させられたのであった。

 

 

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